洗濯してもなかなか消えない、タオルの「生乾き臭」。そんないやな悩みを解決するべく、洗濯テクニックに詳しい、せのお愛さん・福地奈津子さん・みけままさんの「におわない部屋干し」についてまとめてご紹介します。

くさそうなタオル
洗濯してもタオルがくさい…その原因は?
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ガンコな「生乾き臭」の原因は細菌だった

洗濯しても残るしつこい「生乾き臭」。クリンネスト1級・せのお愛さんによると、洗濯しても残るしつこい「生乾き臭」の原因は「モラクセラ菌」という細菌なのだそう。

「モラクセラ菌」とは、皮膚の表面にいる常在菌の一種で、汗をかいたり、肌と触れ合うことでタオルなどの衣類に付着します。そして、人の皮脂や汗の成分を分解。そのときに出す排出物こそが、生乾き臭の原因です。

じつは、洗濯で洗い流せるのはモラクセラ菌の排出物だけで、菌自体はほとんど落とせていません。これは、モラクセラ菌が、自身のもつバリア機能で守られているため。残った菌はまた、皮脂や汗の成分を分解し、においの元を排出します。時間が経つと生乾き臭が復活するのは、菌が残っているせいです。

使うのはお湯だけ!「生乾き臭」撃退法

お湯につけて生乾き臭を防ぐ

洗濯しても、バリアのせいで菌が落とせないなんてもう諦めるしかないと思いきや、モラクセラ菌のバリア機能にも弱点があります。

ポイントは「熱」。60℃以上のお湯に1分浸けるだけで、バリアは壊れやすくなります。このタイミングで洗濯すれば、モラクセラ菌を洗い流すことが可能。スチームアイロンで熱を加えてから洗濯しても、同じ効果が得られます。

ここで大切なのは、「お湯に1分浸けたらすぐに洗濯する」こと。お湯の温度が下がると、また菌が増えてしまいます。必ず、温度が下がる前に洗濯してください。

洗濯後は放置せず、すぐに干すのも重要

タオルを干す

モラクセラ菌は、温度20℃~40℃、湿度60%以上で増殖します。洗濯後の湿った衣類は、菌が増殖するのにうってつけの環境。

せっかく菌を洗い流しても、洗濯後すぐに干さずに放置していると、残った菌がまた増殖してしまいます。洗濯後なるべく早く干すことで、生乾き臭を予防できますよ。

なかなか消えなかったタオルの生乾き臭。お湯に1分浸けてから洗濯→すぐに干しただけで、ほとんど気にならなくなりました。タオルの生乾き臭にお困りの方は、ぜひ試してみてくださいね。

※記事の初出は2024年5月。内容は執筆時の状況です。

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