湿度も気温も高い、ジメジメとした季節。正しい換気の方法を知って、お風呂のカビ対策をしっかりと行いましょう。浴室の構造に合わせた、カビが発生しにくくなる換気のコツをクリンネスト1級のせのお愛さんが紹介します。
すべての画像を見る(全6枚)窓を全開にするのは逆効果。カビは外から入ってくる
家の中では水回りに発生することが多いカビですが、もともとの生息場所は土の中。土の中には多種多様のカビが生息しており、そのカビがつくった胞子が、空気中にふわふわと漂っているのです。
そのため浴室の窓を全開にして換気すると、かえってカビが入ってしまうことになりかねません。また、湿度の高い梅雨時などは、大量の湿気を取り込んでしまいます。では、どうすれば窓を開けずに正しく換気できるのでしょうか。
換気扇は窓を閉めて回す。ポイントは「空気の通り道」
正しく換気をするためのポイントは「空気の通り道」。新しい空気を取り入れ、湿気を追い出す流れをつくることで、お風呂場全体の空気が動き、効率よく換気することができます。
浴室のドアには、通気口となるすき間(ガラリ)がある場合が多く、窓やドアを開けなくても新しい空気を取り入れられるようになっています。換気扇をまわせば、ガラリから換気扇へと空気の通り道ができるので、窓を閉めたままでも換気ができるのです。
ガラリがない場合は、ドアを少しだけ開けて換気扇をまわすとよいですよ。ドアを全開にすると、浴室の湿気が脱衣所に流れ込んで、カビの原因になってしまいます。必ず、開けるのは少しだけにしてくださいね。
換気扇がない場合は、短時間だけ窓を開けるようにする
換気扇がない場合も、原理は同じ。新しい空気を取り入れて、湿気を追い出す「空気の通り道」ができるように、浴室の窓とドアの2か所を開け、お風呂場全体の空気を動かします。
その場合は、できるだけ外からの湿気が入り込まないように、窓を開けるのは少しだけ、なるべく短時間で行ってください。サーキュレーターや扇風機を併用すれば、天井や床の空気が動きやすく、さらに効率よく換気できますよ。
カビ予防には、湿度を下げることがとても重要です。正しい換気方法でジメジメした季節を乗りきりましょう。