ゴミそのものを極力生み出さない暮らしの工夫
すべての画像を見る(全8枚)なぜわが家のゴミの量が少ないかといえば、例えば、青果ものの皮などはほとんど剥かずに食べているからです。
写真のように果物は皮ごといただきます。キウイの皮などには栄養があるのです。私の場合、食感よりも栄養重視です。自他ともに認める貧しき年金生活者ですから、食べれるものは全部食べるようにしています。ましてや栄養の宝庫と聞けば捨てられません。おかげで、キウイのモシャモシャ食感も「食べ応えあり」と笑いとばせます。
ゴーヤーもぜーんぶ食べますね。ワタも種も問題なし! ショウガやニンジンやダイコンの皮は当然。ジャガイモの皮も品種によっては全部食べます。
無料でもらえるポリ袋もしっかり活用する
さて指でつまんだ皮の捨て所は? スーパーの荷台に設置されている薄いポリ袋、皆さんもよく利用されるのではないでしょうか。帰宅後、袋に穴があいていない限り、私はそれを捨てずにと取っておきます。
取っておくことが1つの楽しみになるよう、体裁のいいあき箱などに入れるのです。箱は、取り出し口のほか底にも入れ口を切り取っておき、新たな袋を底から入れていきます。そのときもただ突っ込むのではなく、上から取り出しやすいように気をつけています。ここから取り出したポリ袋に、生ゴミ類を入れます。そしてしっかり丸め、小さくしてから指定ゴミ袋に入れるのです。
大きくかさばるゴミは使い捨てのテープが大活躍
生ゴミでいちばん難儀なのは、四角い納豆のからパックです。べたつくからといって、そのまま捨てるとゴミ量はすぐかさんでしまいます。私はこのからパックを、力を込めて四つ折りにし、“秘密兵器”でそれがほどけないようにとめます。
秘密兵器とは、購入商品に留められてくる接着テープのことで、意外とたくさんの食品で使われているものです。紙の包装ばかりでなく、ビニール入り生鮮食料の袋にも、プラスチックボトルのラベルとしても、もちろん荷造り用も。
それらを私は冷蔵庫のに貼りつけてとってあります。この場所だけはとても乱雑であり、意図的に「お遊びコーナー」と決めてストレスを発散用の遊び場としています。
その再利用する接着テープで、四つ折りにした納豆の空パックを、しっかりとめて、ポリ袋にほかの生ゴミといっしょに捨てるのです(※この形式で捨てられるかどうかは自治体によって異なります)。さらに、最後はポリ袋をテープでしっかり留め、それを指定ゴミ袋に詰めていきます。私の住む自治体では指定ゴミ袋は有料なので、可能な限りゴミを詰めこんでから集積場にもっていきたいのです。
ゴミ袋やテープ類さえなるべく買いたくないというのがケチな私の思いではありますが、世界中が悩んでいるゴミ処理に、どんな微力でも協力したい、という思いもあります。たとえば汚れたプラスティックは、可燃ゴミ扱いでよしとされていても、私は、細かく切り刻んで捨てるようにしています。
ひとりひとりがゴミの量を減らすこと。またペットボトルはラベルを剥がし、フタを外してからリサイクルに出すことなどを守りたいと思うのです。
小笠原さんの新刊『財布は軽く、暮らしはシンプル。74歳、心はいつもエレガンス』(扶桑社刊)は、発売中です。