40代で結婚したイラストレーターの曽根愛さん。夫との日常生活でふと感じるおかしみを、漫画とテキストで紹介してもらいます。今回は曽根さん宅で白熱しがちな、ある議題について。

フルーツ界のキングを探せ! 白熱する夫婦番付

「好きな食べ物は、なにと言ったらモテそうか?」

という会話を、むか~~しむかし、友人と話していたことがあります。私の答えは「パスタ」友人は「フルーツ」でした。
えっ? 自分たち、アイドルにでもなったつもり!? と、今では真顔でつっ込んでしまいますが、当時は男性ともつき合ったことがなく、いろいろとアレだったので許してください。

さらに「フルーツのなかでも、なにがとくにモテそうか?」と続き…って、続くんかい…。
答えはダントツに「イチゴ!」でした。イチゴってほんと、憎らしいほどかわいいですよねー。絵にしてもかわいいし、ちょっと前にキャス・キッドソンがはやっていたとき、イチゴ柄のバッグ欲しかったなあ。

マンガ1
すべての画像を見る(全2枚)
マンガ2

ものすごい私の独断と偏見に満ち溢れていますが「フルーツ総選挙」の上位を勝ち取るためには以下の厳しい条件があります。

・その果物の季節になると「◯◯フェア」と銘打って特集される(例「イチゴフェア」)

・ジャムなど、加熱してもおいしい

・しょっぱい食べ物と一緒にされない(パイナップル→酢豚に入れられる、メロン→生ハムを巻かれる)

・アイスにしてもおいしい

・ほのかに文学の香りがする

夫と話し合いの最中「ナシ」「カキ」が出ましたが、両方とも条件を満たしてないのでバツ、もちろん大好きですが!!

わが家では、「お弁当に入っていてほしい総菜ベスト3」などなんでも勝手にランキングする遊びをよくします。

意外と白熱し、かつ相手の思わぬ好みなどもわかってなかなか楽しいですよ。

最近話すことないわー、という倦怠期の方、ぜひ「◯◯総選挙」でご家庭の楽しい話題づくりを!

【曽根愛】

東京都在住。イラストレーターとして、おもに書籍、雑誌で活躍。コミックエッセイに『着ていく服が見つからない 洋服選び受難女子 応援コミックエッセイ』『実家モヤモヤ女子 応援コミックエッセイ そろそろ実家を離れたい』(ともにKADOKAWAメディアファクトリー)