スーパーには自由に使えるパンのカット機がある

パンのカット台
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大型スーパーによくあるのがパンのカット機です。バケット型でも丸型でも買いたいパンを自分で機械に入れ、カット幅を選ぶときれいに仕上がります。自宅で散らかることもないのでうれしいサービスです。

売場近くには使い捨てのビニール手袋やあき袋も置かれ、セルフサービスが徹底されています。大きめのパンを買う人はほとんどの人が利用していて、とても便利に感じます。

テラス席のお店がたくさんあって開放的

スペインのお店のテラス席

年間の日照時間が約3000時間といわれるスペイン。澄んだ青空の日が多く、どのレストランも屋外の席が大人気です。歩道に隙間があればテーブル・椅子が用意され、店内の席はガラガラなのにテラス席ばかりが混雑しています。

陽が出ているから、風が気持ちいいから、そんなふうに常に自然の中にいるのが当たり前で、日焼けも排気ガスも誰も気にしていません。陽射しを浴びると不思議に気持ちが前向きになり、太陽の大切さを改めて感じます。夏は24:00頃までテラス席が混雑しているのもスペインらしい風景です。

スペインは人との距離が近くて温かさがある

スペインの街並み

最後になりますが、スペインは人の距離が独特に感じます。近所でも、レストランで隣になった人とも、街で目が合った人とも、とくに知り合いではないのに、HOLA(こんにちは)と挨拶を交わすのがスペインの日常。

また、道で転んだときには一気に人が集まり「大丈夫?」「痛い?」「どこ行くの?」と声をかけてくれたり、駅の階段下でスーツケースを運んでいると必ず「上まで運ぶよ任せて!」と助けてくれます。衣服店で洋服を見比べていると真横の人が「あなたはこっちの色の方がいいわよ!」ということなんかも。国籍も年齢も関係なく距離が近く、その人懐っこさは心を明るくする不思議な力があります。

時代の変化とともに、新しいものやシステムが取り入れられ、また、人との距離もつかず離れずが礼儀のように思われることが多くなりました。でもスペインに住んで感じる魅力は、変わって欲しくない人情が残っていることです。他人の困りごとも決して見逃さず、みんなが近づいて騒いでくれる光景に出会うたび、スペインの“当たり前”に、どこかホッとする気持ちがします。

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