過剰に「ブルーライト」を避けるのはNG。カットするなら夜だけに!

眼鏡とパソコン
※画像はイメージです。画像素材:PIXTA
すべての画像を見る(全4枚)

スマホやパソコンなどから発する「ブルーライト」と聞くと、「悪い光」というイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、目を守るためにブルーライトカット眼鏡をすることが、じつはかえって危険かもしれないそう。

「ブルーライトとは可視光線の一部で、380nm~500nmの波長の光のことをさします。
この波長は名前のとおり、青色の成分を含んでおります。そして、今までこの光は眼精疲労の原因になる有害な光であるといわれ、スマホやパソコンの画面からはブルーライトが出ているため、目への影響を避けるためにブルーライトをカットする必要があるとされていました」

しかし、このブルーライトは太陽光からも自然に出ている光なのだとか。

「スマホやパソコンから出るブルーライトは、日中に太陽光から出ているブルーライトより遥かに少なく、さらに曇天や窓越しの自然光よりも少ないと言われています。そのためスマホなどの液晶画面から発せられる微量のブルーライトを積極的にカットする必要はないと、日本の眼科学会から指摘されています」

ブルーライトカット眼鏡を推奨する根拠はない

ブルーライトを浴びることによって生じる目の疲労や肩こりについても真鍋先生は言及します。

「ブルーライトカット眼鏡をして目の疲れや肩こりが軽減されたという人もいますが、実際は積極的に推奨する根拠はありません。

それよりスマホやタブレット、パソコンなどを長時間使用する場合、細かい休憩を取る(1時間毎に10分程度)、画面に目を近づけないようにする、液晶画面の明るさを調整する、など目が疲れにくいように工夫するほうが大切です。

ブルーライトをカットすると近視抑制に有効なバイオレットライトまでカットしてしまいます。とくに未成年がブルーライトカット眼鏡を装用する場合、ブルーライトが体に入ってくることよりも有害である可能性があるので注意してください」

ただ、夜にブルーライトを浴びすぎると睡眠障害が起きるなどと言われているので、夜間にスマホやパソコンを使用する場合はブルーライトカット眼鏡をかけてもいいかもしれないと、真鍋先生はアドバイスします。

スマホやパソコンによって目が疲れたり、老眼が進行してしまうのは、だれもが心配なこと。この真鍋先生のアドバイスが載っている『専門名医が教える!緑内障に効くたった2つの習慣』(扶桑社刊)をぜひ参考にしてみてください。

専門名医が教える!緑内障に効くたった2つの習慣 (扶桑社ムック)

専門名医が教える!緑内障に効くたった2つの習慣(扶桑社ムック)

Amazonで見る
50代からの毎日を応援する記事多数!「これからの暮らし by ESSEonline」はこちら