「タオル」は使う分だけでいい

以前も書きましたが、なぜか女性はタオルが好きでたくさん持っています。洗剤やキッチンツールと同じで、バスタオルやハンドタオル、キッチン用のタオル、散歩中の汗ふきタオルなど複数の用途に対応するために、いろいろ取りそろえているのかもしれません。また、ファッションやインテリアの一部として、さまざまな色柄のタオルを集めることもあるでしょう。

私が子どもの頃は、毎日学校にハンカチとちり紙(ティッシュはなかった)を持参しましたが、今は、タオルハンカチが人気なので、小さなタオル専用に、タンスの引き出しをひとつあてがうことも珍しくないかもしれません。

粗品や記念品としてもらうことが多いこともタオルの増殖にひと役買っています。実家を片づけていたら、新品なのに、使わないまま黄ばんでしまったタオルがどっさり入っている段ボール箱を見つけて、あきれた…なんて話もよく聞きます。

私はバスタオルは使わずに、フェイスタオルも2枚だけ。汗や手をふくのに使うタオルハンカチは4枚持っています。使ってその都度、洗濯するなら、タオルもそんなになくても大丈夫なアイテムです。

気づけばたまる一方の「文房具」

日本の文房具は安価なだけではなく、デザインもすてきで、使いやすいものがたくさん出回っています。筆記具の市場はとうの昔に飽和したと思いますが、今でもメーカーは、定期的に、さまざまな工夫をこらした新製品を発売しています。

ひとつひとつはそんなに高くないから、家にたくさんボールペンや付箋があるのに、売り場でかわいいものを見つけるとなんとなく買ってしまいませんか? 筆記具はタオルと同じで景品でもらうことも多いですよね。

押し入れに、使いやすい新品のボールペンがあるのに、インクの出の悪いボールペンをしつこく使っていませんか? 私も、「まだなんとかインクが出る」ボールペンやマーカーは捨てられない方です。こんなふうにして、筆記具はたまる一方。

ミニマルに暮らそうと決めたとき、私は、新品の文具は3年ぐらいで自分が使いきれる量だけを手元に残し、残りはすべて寄付しました。

今は、ノートもボールペンも、口を切ったら最後まで使いきる生活をしていますが、とても気分がいいですよ。

以上、そんなにいらないのに、無駄にたくさん持ってしまうものを紹介しました。数が増えるのは、シチュエーション別、または用途別に細かく使い分けようとするからです。汎用性の高いものをひとつだけ持って、それを使いきっていくようにすると、もっとシンプルに暮らすことができますよ。