離婚による「お金」のピンチを乗り越えたあさみさん(仮名・40代)。ここでは、離婚するまでの3年間を入念な準備期間に充て、節約を楽しみながらピンチを乗り越えたあさみさんの体験談をファイナンシャルプランナー・畠中雅子さんからのアドバイスとともにご紹介します。

離婚にも大きく関わってくるお金の問題
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ピンチを乗り越えるには離婚前の準備がカギ

あさみさん(仮名・40代)は、4年前に離婚し長男(8歳)と2人暮らし。元夫の収入に頼っていた生活を見直し、現在はポイ活などの節約を楽しみながら貯蓄に励んでいます。

無料法律相談に駆け込むあさみさん

離婚するまでに3年間かかったというあさみさん。「その間弁護士の無料相談に行くなど、入念に準備しました」

養育費を確実にもらうため公正証書を作る

養育費の取り決めが確実に行われるように、公正証書を作成。支払いが滞ったときに備えて、学資用の貯蓄型保険を元夫に一括で前納してもらう徹底ぶり!

離婚前後は出費が多い

「養育費を相場より少なくする代わりに保険の前納という条件をのんでもらったんです。収入は減りましたが、離婚前の準備のおかげでピンチをきり抜けられました。今は将来に備えて、貯蓄する余裕もあります」

離婚後のあさみさんの暮らしぶり

離婚後は子どもの将来のために中古マンションを購入。「私に万が一のことがあっても、子どもに家を遺せます。消費税増税分を助成する『すまい給付金(当時)』に申請し、約50万円もゲット!」

畠中さんからのアドバイス

<可能ならシングルこそもち家を>

借家のままだとシングル家庭の方がリスクは大。「ひとり親なら家を購入して、団体信用保険に入っておくと安心です。子どもに遺すために中古でも築10年台までの物件が理想」

離婚後悠々自適に過ごすあさみさんと息子さん

休みの日には、地域のイベントを最大限活用し、お金をかけずに思い出づくり。

「イベント情報は自治体のチラシやサイトでチェック。食べ物はお店で食べるより安く、ワークショップも無料~数百円で楽しめます」

気になるあさみさんの家計表をチェック!

ここからはあさみさんの家計管理を詳しく見ていきましょう。

<家計表>

あさみさんの家計表

週5日フルタイムで働きながら、隙間時間に単発バイトも。児童手当と元夫からの養育費を受け取っており、月収28万円ほどの収入を得ているそう。

住宅ローンは総額1150万円、35年返済。NISAやiDeCoで別途資産運用をしつつも毎月の貯蓄は、なんと7万円以上!

マネーツリーで家計管理し、将来に備えています

養育費用、住宅ローン用、児童手当用、貯金用の口座を目的別に使い分け。

「お金の流れが明確になり、管理も簡単。 家計簿アプリ『マネーツリー』を使い、口座を一元管理しています」