洗濯用洗剤には、酸素系漂白剤などの漬けおき用、普段の洗濯用、おしゃれ着洗い用など種類がたくさんあります。
「そのなかでも、じつはおしゃれ着洗いは万能洗剤であることご存知ですか? わが家では一年じゅう活躍する洗剤です。節約にも役立ちますよ」と話すのは、家事に関する著書もあるブロガーのよしママさん。
どのように活用しているのか、具体的に教えてもらいました。
おしゃれ着用の洗剤なら、ラグやカーテンなどの大物も洗える!
おしゃれ着用のデリケート洗いの洗剤のいちばんの特徴は、中性であること。アルカリ性の洗剤に弱いダウンも、中性洗剤であれば安心して洗うことができます。
また界面活性剤が多く、短い時間でも匂いや汚れを浮かせて落としてくれること、泡も少なく、洗剤が衣類に残りにくいので安心して洗えることなどの特徴を生かして、普段洗えないようなものも洗っています。
●ウールや麻、おしゃれ着用の衣類の洗濯に
真冬によく着る、ウールの衣類、ザブザブ洗いたくないおしゃれ着の洗濯に普段から活用しています。とくに真冬はほぼ毎日使っています。
手洗いすることもありますが、洗濯機の「ドライコース」で洗濯すれば、型崩れもしにくく安心です。
●ダウンジャンパーやコートの洗濯に
洗濯や手洗いできるコートやダウンジャンパーも洗っています。
洗うときのポイントは、汚れやすいエリやソデを部分洗いしてから洗濯機に入れること。原液をつけ衣類用ブラシでこすったり、頑固な場合は衣類用固形石けんでこすり洗いしてすすいでから、全体を洗濯機の「ドライコース」で洗います。
しっかり乾燥したあと、コインランドリーで低温で20分ほど乾燥機にかけるとさらにふんわりします。
●ラグの洗濯に
洗濯可能なもので、洗濯機に入るのであれば、毎年しまう前に洗っています。
洗濯機に入れる前に、乾いたスポンジで毛並みを起こし、粘着カーペットクリーナーで大きなゴミを落としておきます。
ヒモで筒形に丸め、別のヒモでしっかりとしばり、中性洗剤で「ドライコース」で洗います。ポイントは、途中でラグを持ち上げたり沈めたりして、内部まで洗剤がいきわたるようにすること。またすすぎに柔軟剤を利用することで、ふんわり仕上げることができます。
※無理にラグを洗濯機に入れると故障の原因になります。大きなラグの場合は浴槽で踏み洗いするか、コインランドリーで洗濯乾燥しましょう
●ポリエステル布団、枕、ダウン布団の洗濯に
汗やタンパク質の汚れがつきやすい布団や枕も丸洗いしています。枕はそば殻など洗えないものもあるので取扱い表示を確認して、洗濯可能なものを洗います。
ポリエステル布団も、ダウン布団も、ヒモでしばり、中性洗剤を使って「布団・毛布コース」で洗濯機で。
内部までしっかり乾かすのに2~3日かかります。
羽毛布団はダウンがへたらないよう、乾かしている間、3回ほど羽根を両手でほぐしながら広げるとふんわりします。
仕上げに家庭用の布団乾燥機で熱を加えながら、再びほぐすともっとボリュームがでます。
●汗のにおいが取れない衣類の洗濯に
夏場、汗をたくさんかくようになると、肌に密着する下着やズボンなどが、いつもの洗濯方法では汚れを落としきれずに、生乾きのようなにおいがすることも。
また室内干しを続けていると、においが気になる衣類が出てきます。
そんなときは、おしゃれ着と一緒に、中性洗剤で洗います。匂いが取れてスッキリしますよ。
衣替え前に、下着などをまとめて洗うことで、加齢臭や黄ばみ対策にも。
●厚地カーテン、レースカーテンの洗濯に
カーテンの洗濯にも使えます。カーテンは蛇腹に折りたたみ、ネットに入れて「ドライコース」で洗濯をします。ドライコースであれば、脱水も短いのでしわになりにくいです。
「洗いたいけれど、クリーニングに出すのがもったいない」と洗濯を我慢しているファブリック類はありませんか? デリケート用洗剤なら、家じゅうのものほとんどが洗えてしまいます。
以前、ダウンジャンパーをクリーニング店に出したら、一着2000円以上かりました。おしゃれ着洗いで洗えば、わがやのドラッグストアで購入した洗剤では1着約7円で洗濯ができます。
チリも積もれば山となるので、ぜひ自宅クリーニング挑戦しませんか?