毎日の生活のなかで、どうしても面倒に感じがちな家事。やる前の一歩がおっくうで踏み出せないことも。そこで、半歩分だけ行動を変える「ちょい片づけ」を取り入れば、家事がラクになり、気持ちに余裕もできるようになります。「ちょい片づけ」について、整理収納アドバイザーで家族4人暮らしののぞみさんが教えてくれました。
すべての画像を見る(全5枚)食事前にシンクをキレイにすると、食器洗いがスピードアップ!
食事後、ついあと回しにしてしまいがちな食器洗い。
食器洗いは、「洗って乾かして、ふいてしまって、シンクを片づける」という、いくつもの工程があります。お腹いっぱいでゆっくり座っていたいときは、なかなか腰が上がらない…と感じることも多いですよね。
以前の私も、献立を考えて料理をして、子どもたちに食べさせることで精一杯でした。鍋、ボウル、まな板などの調理器具は、シンク内で一旦つけおきだけして、食後に食器と一緒にまとめて洗っていました。
しかし、汚れたままの調理道具がたまっているとシンク内が狭くなり、食器を重ねると汚れが裏に移ってしまうことも。
洗いものが多いと水切りカゴに入りきらず外にあふれてゴチャゴチャになったり、「一気にまとめてがんばって家事をすること」になんだか疲れを感じていました。
そこで気がついたのは、「汚れたものはできるだけ溜めて、最後にまとめて洗う」という考え方が、じつは違うのかも? ということ。まとめて家事をすると、なんだか余計な作業が増えたように感じる…と分かったのです。
●洗う量は変わらないのに、家事がスムーズに
それから、洗いものをシンクに最後まで溜めておくのではなく、調理後すぐ、調理器具を洗って「食事前に、シンク内を一旦空にする」方法に変えてみました。
すると、食事をしている間に調理器具は乾き、あとは軽くふいてしまうだけ。洗いものの半分はもう完了してる! と感じると、食後の食器洗いへの心理的な負担がグッと軽くなります。
シンク内を広く使えるため、食器洗いのスピードは速くなり、洗うものの量は変わらないのに家事がスムーズに進むってこういうことかー! と実感しました。
それに、シンクがいつも空できれいな状態だと、周りの水ハネや油汚れもついでにふいておこうかなという気持ちに。こうすれば、キッチン全体を清潔に保てるんだと気がつきました。
そうはいっても「汚れが少ないうちに、その都度片づける」は手間がかかりそうと思うかもしれませんが、実際にやってみると5分ほどで終わります。
「やる気が出ないから」とあと回しにするより、「ちょっとだけ」先にやるを心がけると、その先の家事へのハードルも低くなり、無理なく時短に繋がるのだと感じました。