こんがりマヨととろ~り半熟卵が食欲をそそる! 365日中360日パンをつくるという、パン・お菓子研究家のあいりおーさんに、おうちで焼き立てを楽しめる、こがしマヨたまパンのレシピを教えてもらいました。
“食べきりパン”ならいつでも焼き立て!おいしいうちに食べきれる
あいりおーさんは、おうちパンづくりを始めて約20年。子どもたちが巣立ったあとたどりついたのは、少量の粉でつくる“食べきりパン”。使う粉はたったの120g! 少ない労力でもこねやすく、気軽にいろんなパンを楽しめます。でき上がりは約2人分(4個~小6個)だから、焼きたてをおいしいうちに食べきれると好評なんです。
●こがしマヨたまパン
【材料(4個分)】
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A[強力粉120g 砂糖12g 塩2g バターミルクパウダー(またはスキムミルク)5g インスタントドライイースト2g]
- B[水84g]
- C[無塩バター12g]
- 仕上げ[冷凍卵(Sサイズ)2個 マヨネーズ、ブラックペッパー、ドライパセリ各適量]
<下準備> - 卵は前日に冷凍しておく
- Aは同じボウルに入れて混ぜ合わせておく
- Cの無塩バターは室温に置いてやわらかくしておく
- オーブンは焼成予定10~15分前に天板ごと210℃に予熱し始める(10℃高めに予熱)
【つくり方】
(1) Aを混ぜ合わせてからBの仕込み水を加え、ゴムベラで粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせる。
(2) 粉っぽさがなくなったらペストリーボードに取り出し、利き手のつけ根で向こう側へ押し出すように台にこすりつける。
反対の手はあけておき、ときどきカードを使って生地を集めながらこねていく。
(3) こすりつけているうちにベタベタだった生地がなめらかになってまとまりだし、台からはがれるようになる。
写真のように記事がある程度伸びるようになったら(4)に移る。
(4) 生地を台に打ちつけ、手前に軽く引っぱりながら向こう側へ折りたたむ。90度向きを変えて台に打ちつけて向こう側へ折る、を繰り返し、生地がある程度薄く伸ばせるようになるまでこねる。
(5) 生地がなめらかになってきたら一度優しく引っぱり、ある程度薄く伸びたら次の工程へ。
(6) 生地を広げ、バターを置いて、生地を引きちぎるようになじませていく。バターがだいたいなじんだら台にこすりつけながらこねる。
(7) 生地を台に打ちつけ、手前に軽く引っぱりながら向こう側へ折りたたむ。90度向きを変えて台に打ちつけて向こう側へ折る、を繰り返し、生地が薄く伸ばせるようになるまでこねる。
(8) こね上がったら生地温度を測る。27~28℃が理想だが、低い場合は1次発酵の時間を延ばす。温度が28℃より高い場合は1次発酵の時間を短くするなど調整する。
(9) ペーパータオルにサラダ油(分量外)をしみ込ませ、ボウルに油をごく薄く伸ばす。生地を丸めて入れ、ラップをかけ、30℃に設定したオーブンや発酵器で60分ほど1次発酵させる。
写真のように、生地が2~2.5倍になったら1次発酵終了。
(10) 生地を4分割する。手で押さえてガス抜きをし、丸め直して15分ほど休ませる(ベンチタイム)。その際、生地が乾燥しないように大きなポリ袋をふんわりかぶせておく。
(11) 冷凍卵は、ベンチタイムに流水で殻をむいて凍ったまま半分にカットし、溶けて混ざらないように1個ずつ別々の容器に入れ、冷蔵庫に入れておく。
(12) 台に打ち粉をふり、きれいな面を上にして生地を置き、めん棒で直径9㎝程度に伸ばす。
(13) オーブンシートを敷いた天板に生地を並べ、35℃に設定したオーブンや発酵器で40~45分、ひとまわり大きくなるまで2次発酵させる。
(14) ひとまわり大きくなったら、真ん中が膨らんで卵が落ちないようにフォークで3か所くらい穴をあける。
(15) 周囲1.5cmほど内側に、マヨネーズを土手のように絞り、マヨネーズの土手の中に(11)の卵の断面を上にして入れる。
(16) 予熱したオーブンを200℃に下げ、10~11分焼く。調理用バーナーでマヨネーズ部分をあぶる。仕上げにブラックペッパーとパセリを散らす。
『使う粉はたった120g!あいりおーの毎日焼き立て 食べきりパン』(扶桑社刊)は、ほかにも、ミニ食パン、塩パン、ピザ、シナモンロールなど、少量の粉でできるパンを35品掲載。全工程写真つきでわかりやすいから、パンづくり初心者にも最適です。