大人として身につけておきたいのが、感じのいい「話し方」と「伝え方」。元祖・節約主婦として知られ、カウンセラー・エッセイストとして活躍する若松美穂さんが、同年代の方たちの悩みや実体験を元に教えてくれました。

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夫婦
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実際はできていなかった「感じのいい話し方」

カウンセラー・セラピスト・講師として活動しているなかで、同年代の方たちのお話を伺う機会がたくさんあります。

すでに40~60年生きてきて、経験を積み、いろいろと学んだはずの皆様。それでもとくに家族に対しての「話し方」「伝え方」について、「わかっているようで、実際はできていなかった!」と仰ったことをまとめてみようと思います。

1:家族でも言葉を選んで話す

話し方ひとつで家族との関係が変わります。その人が“家族”をどうとらえているかによって、伝え方は異なるのかもしれません。

たとえば、「家族なんだから」
・なにを言ってもいい
・受け入れてくれるはず(受け入れて当たり前)
・我慢するべき

と無意識に思っていると、思ったままの感情的な言葉を口にしたり、相手を不快にする嫌な言葉を伝えてしまう場合があります。

なにかをして欲しいときに「○○しなさい」「してよ!」と伝えるのか、「お願いできる?」「お願いね」「お願いします」というのとでは伝わり方が大きく異なります。

そう伝えると初めはみなさん、「えぇ~恥ずかしい」とおっしゃるのですが、言葉選びを変えたら、次第に相手の反応が変わってきたというのは、よく聞く話です。

自分が言われたらどうか? と考えてみるのもひとつの方法です。

2:話す時間を選ぶと、自分にとっても心地いい

母子
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ある日のこと。予定が詰まっていて、時間的にも頭の中も忙しいときに、母が言います。
「ねえ、おみそが少なくなってきたみたいなの。あるかしら?」
思わず、心の中で自分の声がしました。「えっ、今?」と。

「いつもあるところを、まず見てくださーい」とやんわり伝えましたけれど、自分自身を振り返ってみると、やはり相手の様子を見ることなく、自己都合を優先した発言を、子どもたちにしていたのだろうと思う瞬間でもあります。

今回は小さなことですが、家族でも、相手に元気がないときや悩んでいるとき、忙しいときには、「どうしても今話す必要があるのか」を考えることは必要だと感じています。

こちらが耳を傾けて欲しいことは、相手が受け入れる余裕があるときやご機嫌な様子のときに伝えるよう、心がけています。
相手に気を遣っているようで、結局はその方が自分にとっても都合がよく、心地がいいのです。