「日本人は全員が着物を持っている」と思われている

日本は着物を着る国という印象が強いせいか、一人何着も着物を持ち、日本では着物を着ている人を常に見かけるものだと思われています。一枚も持っていないことを伝えると「え? 日本人なのに? いいの?」と不思議がられたことも。また、正式な着物は着ることも難しく、練習した人にしか着つけもできないことにも驚かれます。

また、海外で知られているローマ字「KIMONO」と日本の着物は、少し違う概念で捉えられることがあります。KIMONOはいわゆる羽織物的なものを呼ぶことがあり、衣服店でも和柄の上着にKIMONOと書かれていることがあります。

「日本人は全員がお金持ち」と思われている

洋服
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なぜか日本はどんな仕事でも給与が高く、日本人全員がお金持ちと思われているようです。物価の上昇と賃金のバランスに納得している人が少ないことを伝えても、まったく信じてもらえません。そして日本製の洋服や文具は、低価格で購入したものであっても高級品と思われているようです。

たしかに性能はよいものが多いですが、ここまで日本=高級とイメージされているとは思いませんでした。以前頭痛がして薬を探していた北欧の友達に「日本製の薬だから身体に合うか分からないけど」と渡すと、「日本製なら身体に悪いわけがない。そんなに高級なものをもらっていいの?」と言われました。

人ごみ

信号のない道をみんなと一緒に渡ると「日本では渡ったことないでしょ?」と言われたり、「じゃまたね!」と手を振ると、わざわざ立ち上がってお辞儀をしてくれて「日本ではこうするんでしょ?」と言われたり…想像以上に優等生すぎる日本人のイメージに、くすぐったい気持ちになります。

また逆に、「日本人だとスリに遭いやすいから気をつけて」と言われたことも何度かありました。日本人は礼儀が正しいイメージ、お金がありそうなイメージ、よい製品を持っていそうなイメージがあるのもたしかです。それらのイメージは自分の現実とはかけ離れた部分も多いですが、そんなイメージの中に自分もいるのかと思うと不思議な気分です。そして、彼らにとっての日本人=私だと思うと、気が引き締まります。

日本を離れたからこそ、日本独自の文化や価値観を客観的に見つめられ、新しい視点で日本人をとらえられることができる貴重な機会となっています。

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