コロナ禍でリモートワークやステイホームが進み、人と話す機会が減りました。しゃべる機会が少なくなると、舌の筋肉が衰えます。じつはこれが、顔が大きくなる原因であることも。今回は、著書累計100万部超、数多くの女優やモデルのトレーニングを担当してきたボディワーカーの森拓郎さんに、小顔にまつわる筋肉「舌筋(ぜっきん)」の鍛え方について教わりました。

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「舌筋」を鍛えるとフェイスラインが引き締まり、小顔に

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ポイントは「舌筋」にあり
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だれもが毎日たくさん使っているのに、見逃しがち、という小顔に関わる筋肉があります。それが「舌筋(ぜっきん)」です。

これは文字通り、舌を動かす筋肉で、「舌筋の力が落ちてくると、舌を収めているあごの下の部分がだる~んと重くなり、あご周りがもたついてきて顔が大きくなってしまうんです」と森さん。

舌筋が衰えているかどうかは、パッと見てもわかりにくいですが、どうしたら把握できるのでしょうか?

「まず、口を閉じてみてください。そのとき、舌はどの位置にありますか? 自然と舌の表面が上あごにつき、舌先が上の前歯のつけ根あたりにくっついていれば、舌筋の筋力はしっかり保たれています。逆に下の前歯の後ろに落ちているようなら、筋力が衰えている可能性が。そのような人は、側面などに歯形がついていることが多いようです。確認してみてください。

次に舌を「あかんべー」と思いきり出してみましょう。しっかり下に伸ばして『つらい』と感じませんか? 左右にも動きますか? 動かないようなら黄色信号です」

舌筋が弱いと、あご周りがもたつくだけでなく、口がポカーンとだらしなく開いてしまうことも。口やのどが乾燥しやすくなり、健康にも悪影響です。逆に鍛えられると、口を閉じている状態が続き、フェイスラインも自然と引き締まって見えます。

「普段は意識して動かすことのない舌筋ですが、小顔矯正に大きな効果をもたらす筋肉なので、トレーニングでしっかり鍛えていきましょう」

二重あごを改善する舌出しエクササイズ

年齢とともに衰えていく舌筋をケアするには、普段意識して使っていない舌の運動が有効。あごを上に向けて、舌を思いきり出して左右に動かすだけで、舌筋の衰えからくる、あご周りのもたつきを解消します。

(1) あごを上に向けて舌を出す

ポイント1

頭をゆっくり後ろに倒して、あごを上に向けます。あごから首をしっかり伸ばしましょう。口を開け、のどの奥から突き出すイメージで、天井に向けて舌を思いきり伸ばします。

(2) 舌を左右に動かす

ポイント2

上に伸ばした舌を、左右にゆっくり動かします。往復30回。できるだけ大きく動かしましょう。

 

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