いち早く春の味わいを食卓に届けてくれる野菜といえば、菜の花! 予約のとれない和食屋「賛否両論」店主の笠原将弘さんが、鶏肉を組み合わせた春らしいおかずを教えてくれました。白菜を使った副菜を添えて、この時季ならではの献立を楽しんでくださいね。
「揚げ鶏の菜の花あんかけ」と「白菜のピリ辛シーザーサラダ」
シンプルな塩味のから揚げに、春らしいあんをかけた「揚げ鶏の菜の花あんかけ」は、笠原さんが、「春の彩りとほろ苦さを存分に生かした僕のイチ推しメニュー!」と語るほどの絶品おかず。見た目にも春を感じられ、菜の花の風味を存分に味わえます。
「主菜と副菜のバランスこそ、献立のキモ。主菜があっさりなら、副菜は対照的な味のものを選ぶとバランスがよくなります」と、副菜にはコチュジャンを使った「白菜のピリ辛シーザーサラダ」を合わせました。
●【主菜】揚げ鶏の菜の花あんかけ
【材料(4人分)】
- 鶏モモ肉 2枚
- 菜の花 1束
- 塩 少し
- 長ネギ 1本
- A[片栗粉大さじ6 塩小さじ2]
- 揚げ油 適量
- B[だし汁2カップ 薄口しょうゆ、みりん各大さじ3]
- ユズコショウ 少し
- C[片栗粉、水各大さじ1]
【つくり方】
(1) 菜の花は根元を切り、塩を入れた湯でかためにゆで、冷水にとる。水気をしっかり絞り、1cm長さに切る。長ネギは斜め薄切りにする。
(2) 鶏肉は余分な脂を除いて筋を切り、ひと口大に切る。ボウルに入れ、混ぜ合わせたA をもみ込む。
(3) 170℃に熱した揚げ油に(2)を入れ、3分ほど揚げて取り出し、3分ほど休ませる。再び油を170℃に熱して1~2分揚げる。
(4) 鍋にBを入れて中火にかけ、煮立ったら(1)を加えてさっと煮る。ユズコショウを加えて溶き混ぜ、Cの水溶き片栗粉を回し入れてとろみをつける。器に盛った(3)にかける。
[1人分355kcal]
<ポイント1>
鶏肉に塩と片栗粉をもみ込み、下味と衣づけを同時に。
<ポイント2>
ユズコショウで辛味と風味をつけ、味にメリハリを利かせる。
●【副菜】白菜のピリ辛シーザーサラダ
【材料(4人分)】
- 白菜(中心の黄色い部分) 1/6個
- ミニトマト 4個
- A[マヨネーズ、酢各大さじ2 コチュジャン、はちみつ各大さじ1 薄口しょうゆ小さじ1 ニンニク(すりおろす)小さじ1/2]
- 粉チーズ 大さじ2
【つくり方】
(1) 白菜はざく切りにする。ミニトマトはヘタを除いて半分に切る。
(2) ボウルにAを混ぜ合わせ、(1)を加えてさっとあえる。器に盛り、粉チーズをふる。
[1人分101kcal]ESSE3月号別冊付録「笠原将弘さんの和食屋の献立BOOK」では、「揚げ鶏の菜の花あんかけ献立」のほか、鶏肉、豚肉、ひき肉、切り身魚など、素材別に選べる30献立を紹介しています。主菜+副菜の2品献立だから、おうちで手軽に和食屋の味が楽しめます。