ESSEonlineに掲載された記事のなかから、2月に読みたいベストヒット記事をピックアップ!
じつは片づかない家、貯まらない家には共通点がありました。ライフオーガナイザーの下村志保美さんが片づけの仕事で気づいた「3つの共通点」について教えてくれました。
記事の初出は2023年2月。内容は執筆時の状況です。
片づかない家=貯まらない家。節約のつもりがじつは無駄使いに
節約しよう、ものを大切にしようと思って大事にため込んでいるものはありませんか? それがじつは片づかない原因どころか、貯まらない原因につながっているケースが少なくありません。ここでは、その実例を3つお伝えします。
●1:ウエスにする「タオルやTシャツ」
くたびれてきたタオルやTシャツ、シーツなどの布類。捨てる前に掃除用のウエスにしようと思ってついついtめがちです。
私自身も使いきらないともったいない、環境に悪いと思って「あとでウエスにしよう」とたくさん布類をため込んでいました。
ですが私の場合、布をほどよい大きさにカットすることが面倒くさいし、掃除に使っていてもカットした布がほつれて糸くずが出てくることにイライラして、結局市販のお掃除クロスを使うことがほとんど。
だいたい私は掃除がそんなに好きじゃないので、大量のウエスを使うこともなかったのです。
使わずにしまっておくだけの古布は、言ってしまえばただの場所ふさぎ。場所のムダです。目に入るたびに「使わなきゃ」と罪悪感を覚えているなら、捨てることで気持ちがラクになることも。
私の場合も、ウエス候補の布は減るどころか増える一方。段ボール2箱分くらいになり、どうやって収納しようか、ウエスを収納するにはなにを買えばいいのだろうか…と考え始めたところで、自分のやろうとしていることのムダに気がつきました。
以降自分でウエスを使うことはあきらめ、掃除の仕事をしている方に差し上げるようにしています。
片づけで伺ったおうちでも、布をただ「しまっているだけ」の方には、ちゃんとカットして「あとはただ使うだけ」にしておくか、思いきって「使いきれそうな適量」まで処分することをおすすめしています。
●2:過剰な量の「レジ袋、紙袋」
レジ袋はゴミを捨てたり、濡れたものを持ち運んだりなにかと便利なものです。
ですが数年前までは無料で貰えていたものが有料化したこともあり、あると便利だけれど「わざわざ買う」ことに抵抗を感じる人も多いのではないでしょうか?
先日整理収納サービスにご訪問したお客様のところは「保育園のオムツ用の袋にレジ袋は必須なんです」と、なんと段ボール4箱分のレジ袋をおもちでした。
有料化になるとわかってから親戚にも声をかけ一生懸命集めていたそうで、今も1枚だってムダにしたくない! とおっしゃいます。
が、そうはいってもやはり家の中のスペースには限りがあります。お子様の年齢も上がりオムツもそろそろ外れそうなので、量を減らすことをご提案しました。たりなくなったとしても100円ショップなどで購入できます。
金額に直すとコーヒー1杯分程度のことです。紙袋も同様ですが、そもそも無料でもらったもののために段ボール4箱分のスペースを取られ、自分の生活が圧迫されるなんて本末転倒ですよね。