食料品の価格高騰などで、“まとめ買い”を控えているという方も多いのではないでしょうか。しかし、いざというときにものがないと不安になることもありますよね…。家計改善コンサルタント・アドバイザーの高木瞳さんに、食費節約しつつも、備蓄もしっかりできるコツを教えてもらいました!
食費節約と備蓄。どちらも叶えるためには?
すべての画像を見る(全4枚)わが家は食費節約のために、「まとめ買いは1週間に1度」、「冷蔵庫のものを使いきってから買う」、「レトルト品などの保存食は1か月で食べきる分だけ」と決めています。こうすることで、食品ロスを出すこともなく、いちばんの食費節約になるのですが、一方で「災害時はどうするの?」、「在庫がないと怖くないですか?」などの質問もいただきます。
もちろんわが家も災害対策はしていますし、非常食の管理に頭を悩ませたこともあるので皆さんのお悩みも理解できます。そこで、今回は、いろいろと試してみた結果たどり着いた、わが家なりの上手な備蓄方法とその管理についてご紹介します。
ローリングストックはハードルが高かった
「ローリングストック」とは、普段から食材を多めに買って消費期限の近いものから使い、消費したら買いたして常に一定の量を備蓄する方法。しかし、これをしようとすると、
・常に消費期限を確認しておく
・在庫を常に整理整頓しておく
など、普段からきっちり管理しておかないと、奥の方に在庫を置き忘れたり、消費期限が長いものは大丈夫と油断して忘れていたり、多めに食品を買うとその月の食費が予算オーバーしたり、管理が大変でした。
細かくチェックするのが得意な方なら苦にならないかもしれませんが、根がズボラな私には難しい。そこで、「ローリングストックは上級者向けだ」と、諦めて別の方法を取ることにしました。
●たどり着いた解決法は、予算を別で管理すること!
考えた末に、食費と非常食は別予算で管理することにしました。具体的には、
・普段の食品は食費として管理し、在庫はきれいに食べきってから買い物する。
・非常食代は防災費として管理し、5年保存の食品セットと5年保存の水を購入する
バラバラに食品を購入すると消費期限もバラついて管理が大変ですが、5年保存なら5年に1回の購入でよく、セット価格も分かっているので、費用は5年後の買い換えに備えて少しずつ積み立てておけばOK。
私が購入した非常食セットには、消費期限の一覧表が入っていたのも便利でした。
念のため、1年に1回防災の日付近に箱の中を確認し、破損などないかチェックしていますが、それ以外とくに気を回さなくていいので、予算管理も在庫管理もとてもラクになりました。
非常食は確保してある、という安心感もありますし、家族も場所や量が一目瞭然で分かりやすいので、今の方法にしてよかったです。
食費と防災費、通常食と非常食、と明確に予算も置き場所も分けて考えることで、過不足なく準備して管理出来るようになりました。非常食の管理がやりづらいなと感じていらっしゃる方に試していただければと思います。