必要としている人に届けたい。たくさん集まった支援物資

これは、郵便物の配送ができるようになってからのことです。
必要としてる人に確実に届きますようにと、遠くにいる身内や友人が支援物資を私のところに送って下さいました。本当にありがたいことです。

わが家の物資も追加して、できるだけ多くの親戚に届くようにと仕分け。家族みんなで、何度も郵便局に足を運びました。

時間が経つと「現地で必要なもの」が、少しずつ変わって行くのを感じました。現地の方たちが教えて下さらなかったら、わからなかったと思います。

現地で喜ばれた意外なもの

お送りして喜ばれたのは、生活必需品はもちろんですが、たとえば、お子さんの誕生日プレゼント。皆さん日々の生活が大変で、買いたくても買う場所や時間がなかったのです。
希望の品を教えてもらい、お送りしました。

また、予想外だったのはチョコレートなどの甘いもの。
私の買い出しが遅く、スーパーに行ってもなにも売っておらず、買うことができたのがお菓子だけだったというのが実情なのですが…。

炊き出し
※写真はイメージです
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現地の友人曰く、支援物資をもらうのに並んでも一人〇個までと制限があって、牛乳やトイレットペーパーなど本当に必要な物資だけで終わってしまう。
(友人は震災後、ご主人が仕事で家にいることができず、支援物資に並ぶのも自分だけだったので、一人分しかもらうことができなかったのだそう)

そんなときに送った荷物が届き、「袋をあけたら、子どもたちがお菓子を見て、わーっと笑顔になってうれしかった」と言われたときには、私の方が涙が出ました。
大人の方でも、疲れたときにチョコレートを食べたらホッとしたよと。

ご両親、おじいちゃんおばあちゃんにとって、お子さんやお孫さんの喜ぶ顔は元気の素やエネルギーになるようでした。

地震の多い国に暮らすということ

荷物
※写真はイメージです

あれから年月が経っていますが、今でも助けてもらったこと、教えてもらったことは、心に残っています。

能登半島地震で今、必要とされているものや物資の輸送状況などまた違うかもしれませんが、東日本大震災での個人的な体験をお伝えしました。
地震の多い国に暮らす私たち。今後も自分にできることをしていこうと思います。

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