新年が明け、いい1年にするために新しいことに挑戦したり、あえてなにかを減らしたりしようとしている人もいるのではないでしょうか? 50代60代の女性の生き方に関する著書を上梓し、トップブロガーでもある中道あんさんに、1年を豊かに過ごすために始めたいこと、やめることについて教えてもらいました。

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中道あんさん
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2024年がスタートし、いよいよ60代を本格的に生きていくことになりました。5年前の写真と比べてみると、悲しいけれど老けました。でも、老後というにはまだまだ早い! 若くもないけれど年寄りでもない、でもこの60代をどう過ごすかで人生が決まると思っています。だから「今を大切に生きよう」「一日を無駄に過ごすことのないようにしよう」という気持ちが大切です。できれば笑って楽しく生きていきたい60歳です。年末年始は一年の振り返りと新たな年の抱負を揚げるようにしています。「どんな1年にしようかな?」と自分と向き合って出した答えの中から「したいこと」と「減らしたいこと」を紹介したいと思います。

60代の人生を豊かにするために今年やりたい5つのこと

年齢を重ねると、だんだん背負うものが少なくなっていき、身軽に生きられるようになってきました。「一日一捨て」とまではいきませんが、ゴミの日を利用してレジ袋1袋ぶんだけ捨てるようにしていたら、ものがたまらないように。ものが少ない家は風通しがよくてスッキリするので、それだけでも運気が上がって、結果的に豊かさをもたらしてくれるように思います。すっきりすると新しいことを始める余裕も生まれます。

そこで、私が今年、意識していきたいことを5つ紹介します。

(1)手帳に予定を詰め込みすぎない

手帳

スケジュール手帳の予定が見やすいようにとA5サイズの大き目手帳を愛用していましたが、その理由は「たくさんの予定を書き込めるから」です。「たくさん」を手放して、大切に時間を使えるよう、1サイズ小さな手帳に変えました。ダイアリーには予定を入れていない日になにをしたのか「してよかったこと」を書き留めていこうと思います。それだけでも、自己肯定感を高められそうです。

(2)読書の時間を持つ

みなさんは1か月に何冊本を読みますか? 私は週に2冊ほどで、1か月で8冊くらいでしょうか。同じ本を読み返すことも多いので、新しい本はそれほどたくさん読んでいるわけではありません。本離れが進み、本が売れないと言われて久しい時代。けれど、読書ほどためになるものはないと思います。成功している先輩たちの体験に基づく教えを、たった1500円ほどで知ることができるのだから、こんなお安いものはない。しかも、一度目にはなかった気づきが二度目、三度目に読んで発見できたりもするから、自分にとっての良書とは一生つき合える相手なのかもしれません。読書こそ孤独を楽しむ時間だと思います。

(3)強い足腰をつくる

階段
※写真はイメージです

趣味のひとつに旅がありますが、つくづく感じたのは足腰を鍛えておかないと行きたいところへはいけないということ。世界遺産などは、秘境にあることも多く、階段がうんと続いていたり、足場の悪いことも少なくはない。そして、なんたって半端なく歩くんです。駅の階段を上がると息ぎれするようでは、どこでも行ける体力とはいえない。だから、日ごろから歩く癖をつけてなるべく階段を使うようにしたいと思います。

(4)日本の文化に触れる

年を重ねると、自分のアイデンティティがなんなのかということに気づかされることがあります。これまで、日本人なのに日本の文化に興味が薄かったと思います。洋式のライフスタイルに慣れてしまったからだとは思うのですが、和食というものをちゃんと知ろうと思ったとき、旬の食材、四季の美しさ、飾りつけ、そして食器で味わえるすばらしさに魅かれるようになりました。これも年のせいかなと思いつつも、今後の暮らしに日本の文化を取り入れていきたいと思いました。今年の元旦は、おめでたい取り皿を用意し、おせち料理とお雑煮を楽しみました。

(5)投資の計画を立てる

60代は老後資金を貯めるラストチャンスではないでしょうか? もしくは、生涯現役を目指して働くのもよいと思います。それも若さを保つ秘訣だし、働くことが生きがいにもなります。私の場合は、自分ひとりを養えばいいのだから、しゃかりきになって働く必要はなくなりました。自分のペースで働きながら、投資としてお金にも働いてもらいたいので、今年からスタートした「新NISA」を開始する予定です。