食品ロスの防止や節約に直結するのが、冷蔵庫の整理整頓。今回は、「“きれい”ではなく“食べきる”ことを目的にしましょう」と話す人気整理収納アドバイザーの中山真由美さんに、「ロスゼロ冷蔵庫」をかなえるための極意を教えてもらいました。
“しない”が多いから続けられる!「ロスゼロ」冷蔵庫
忙しい毎日を送りながら、冷蔵庫の食材の使い残しゼロを実現している中山さん。その冷蔵庫の収納は、“面倒なことはしない”&“とにかくひと目で見やすく”を徹底しています。
「ただきれいに見せるために、つめ替えたり、白いボックスを並べたり…ということはしません。面倒なことは続かないし、白より透明の容器の方が中身がわかりやすいんですよね。また、仕分け用の収納ケースの高さが高すぎると、冷気が行き渡らないことも。目的はあくまでも食材をおいしく残さず食べきること。そのために、無理なくできて効果的な方法だけを続けています」
●中山さんの「冷蔵室」の収納アイデア
メインの冷蔵室は、パッと全体を見渡しやすく。透明グッズも活用し、出し入れがラクな工夫を。
<ロスゼロルール1>細かい定位置決めはしない。ざっくりゾーニングでOK
冷蔵室の中身は季節や気分によっても変わるため、細かい定位置決めはしません。「代わりにざっくりゾーン分け。朝食で使うものはこのあたり、などと決めておけば、家族も迷いません」
<ロスゼロルール2>収納グッズを用意しすぎない。余白を用意して身動きをとりやすく
「びっちりと収納グッズを並べてしまうと、入れたいものを入れにくくなることも」。それより余白スペースを確保し、残りものやつくりおき、早く食べきりたいものなどを入れやすく。
<中山さん愛用グッズ:【KEYUKA】クリアBOX>
すべての画像を見る(全6枚)冷蔵庫用に設計された収納ボックス。「透明でほどよい高さなので、なにが入っているかわかりやすい。丈夫で、4年以上愛用しています」
・縦29.5×横10×高さ5.5cm \242
●これはやる:常備品や早く使いきりたいものはボックスを用意
<早く食べてねセット>
賞味期限の近い食材は、取っ手つき透明ボックスにまとめて、いちばん目につきやすい高さにイン。
<朝ごはんセット>
朝食は好みに合わせて家族が自分で用意できるよう、パンのお供、みそ汁セットなどをそれぞれKEYUCAのクリアボックスシリーズにまとめて。
<ロスゼロルール3>スペースをとるグッズは使わない。可変できるグッズを選ぶ
調味料が3つ並んで入るグッズなど、数が決まっているグッズを選ぶと、買うものが変わったときじゃまに。「買った食材の数に合わせて対応できるグッズを選ぶようにしています」
<中山さん愛用グッズ:【100円ショップ】チューブホルダー>
ドアポケットに1つずつ引っかける、チューブ調味料用ホルダー。「『カラシ』などラベリングしておくと、家族が定位置に戻してくれます」
<ロスゼロルール4>面倒なつめ替えをしない。小袋タイプのスパイス類だけはつめ替える
調味料などは基本的につめ替えなし。「小袋のスパイスだけは、ジッパーがあることに安心して賞味期限を忘れがち。KEYUCAのキャニスターにつめ替えて、冷蔵保存しています」
<中山さん愛用グッズ:【KEYUKA】トワイロ ミニキャニスター>
スパイス専用のつめ替え容器は口が小さくてつめ替えも洗うのも面倒。「この100mlのミニキャニスターは口が広く、手入れもラクチン」
・S 縦6.2×横7.3×高さ5.95cm \214
<これはやる>毎月の給料日に在庫チェック&掃除
給料日は、まとめ買いする日にしているという中山さん。「買い出し前に使い残しがないか確認し、賞味期限の近いものは早く食べたいものゾーンに移動。ついでにふき掃除をします」
発売中のESSE2月号ではほかにも、料理研究家やベテラン主婦などさまざまなジャンルの人の冷蔵庫を公開しています。冷食メーカーが教える冷凍保存法の紹介も。要チェックです!