●大切な人の言葉も、自分のやりたいことも尊重して進む道

以前までだったら、それぞれが自分でどうにかしようとし、自分だけの価値観で結論を出し、場合によっては諦めようとしていたかもしれません。

でも、今は寄り添ってくれる人がいます。

田中さんには朱里が。朱里には小西が、そして田中さんも。笙野も三好との対話の中で答えを見つけていくことに。

「案外自分で自分の気持ちは分からないんだよ」と笙野に言った三好の言葉が染みます。ひとりでがんばるのもいい。でも、ひとりでどうしようもなくなったら、だれかに頼ることも人生では必要です。

そして、頼り、頼られることで絆も深まっていくのかもしれません。それは依存なのでしょうか。いえ、助け合って生きていく、ということになるのではないでしょうか。

だれかの言葉を受け入れて、そして歩き出す。

朱里はメイクの仕事に進みます。小西は朱里にプロポーズを。今のところはOKではありませんでしたが、ふたりはこれからも寄り添って歩いていくことになりそう。笙野はふみかとの関係を解消。

そして田中さんはダンス留学へ。

それぞれが選んだ道は、周りの人に支えられつつも、自分が「進みたい」と思った道のように思えます。

劇的な変化は起こらない。でも、少しずつ、自分にとって幸せだと思える道を選んでいたら、やがてはそれまでとはまったく違う場所にたどり着けているのかもしれません。