不安の前にまず試算。老後に月いくらあればいい?

きんのさんが今とくに心配しているのが、老後の資金のこと。雑誌やテレビで「老後資金に2000万円必要」「将来、年金はもらえなくなる!?」といった情報を目にしては、「お先真っ暗のような気分」になったそうです。

そんなとき、きんのさんが実践したのが、老後のお金がいくら必要か試算すること。

年金
年1回送られてくる「ねんきん定期便」に記載された二次元コードを読み取ると、「公的年金シミュレーター」というサイトに飛び、簡単に将来の年金額がわかります。
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「不安に向き合うためにまず情報収集をしました。総務省のホームページで見られる『高齢ひとり暮らし世帯の支出』を参考に、自分の場合だと月にいくら必要か試算してみることに。食費は自炊派だからこんなにかからないとか、住居費はもう少しかかるとか。結果、月12万円もあれば慎ましくも私らしい暮らしができそうだと思えるようになり、老後の生活が具体的に見えてきました」

●「高齢ひとり暮らし世帯の支出」を自分流にアレンジ!

支出
出典:総務省統計局「家計調査年報 (家計収支編)2021年(令和3年)家 計の概要」より

 

「老後2000万円必要」の根拠ともなるこの統計。でも、平均値なので住居費が約1.3万円と激安だったり、「その他」の詳細が不明だったり、自分の場合に当てはめにくい。そこで、これを自分流にアレンジします。

わたし

食料、住居、水道光熱費をこれまでの家計簿から予算立て。楽しむこと、学ぶことは生きがいにつながるから教養娯楽はしっかり確保、その分「その他」は余剰金扱いにして少なめに設定。

54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし』(扶桑社)では、団地暮らしのメリット・デメリットや、年金生活の予習としての月12万円生活、お楽しみも大切にする食費節約のコツといったアイデアをたっぷり紹介しています。

さらには、老後の不安やおひとりさまの不安を解消するためのお金の備え方や、困りごとや気持ちを整理する「じぶん会議」のやり方、介護士だからこそ分かった高齢の親とのつき合い方なども収録。これからの暮らしを豊かにするためのヒントが詰まった一冊です。

54歳おひとりさま。 古い団地で見つけた私らしい暮らし

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