引っかけたり、棚をつくったりとすっきり収納には欠かせないつっぱり棒。長さも太さもバリエーション豊富なので、家のさまざまな場所で大活躍してくれます。
今回は整理収納アドバイザーなど数多くの資格を持っている川根礼子さんが、「ここにつっぱり棒を使うと便利!」という場所を、ピンポイントで紹介してくれました。
少しのあきスペースも見逃さない! つっぱり棒で家じゅう収納に
ここでご紹介するつっぱり棒テクニックは、収納スペースを増やしたい人、ものの取り出しやすさを見直したい人はとくに必見です!
●デッドスペースになりがちなクローゼットの上段を2分割!
クローゼットの枕棚や押入れの天袋は、一般的な女性の背の高さではなかなか活用しにくい場所。天井までのスペースが広い場合は、収納ボックスをひとつ置くだけではスペースが余ってしまい、デッドスペースが生まれてしまいます。
川根さんも、枕棚の使い方には悩んでいたそう。
「わが家の枕棚は73cmもあり、ちょっと高め。オフシーズンのものや思い出の品などあまり使わないものを置いていますが、そんな場所でもやっぱり必要なものをすぐに取り出したいと思い、つっぱり棒を活用することにしました」
「耐荷量が比較的大きく、取り付け寸法が長めの極太つっぱり棒を2本通しました。これで収納力は2倍に!」
「上段と下段にボックスをしまうことができ、いちいちどかさなくても欲しいボックスをすぐ取り出せます」
以前はコの字型の棚を置いていたそうですが、見た目のすっきり感は段違い。棚の脚が邪魔になって、ものを置きづらいという悩みも解決しました。
●トイレの手洗いシンク下に備品収納スペースをつくる!
川根さん宅のトイレは、独立した手洗いシンクがあります。つくりつけの収納はなく、オープンスペース。ここにつっぱり棒を通して、トイレ備品をすべて収納しています。
「つっぱり棒を上下に2本ずつ通して、棚をつくりました。棚板をはめてもいいのですが、100円ショップの収納ボックスに小分けして収納すれば分類もできてすっきり。私はダイソーのスクエア収納ボックスを使っています。縁がちょうどいい感じにつっぱり棒にひっかかり、落ちることもありません」
「このボックスはほかの場所でもフタが余りがちなので、棚板代わりにしています」
ななめに引っかけると中身が確認しやすい!
「S字フックも取りつけてゴミ箱もここに設置しています」
●キッチンコンロ下の深い引き出しは、上の死角につっぱり棒
システムキッチンによくある、コンロ下やシンク下の深い引き出し。お鍋はしまいやすい一方、深すぎて小さなものを収納するのは難しい場所です。
「内引き出しがついている場所もありますが、ない場合はつっぱり棒がおすすめ。ものが乗せられるよう、ワイヤーネットを結束バンドで結んで使っています。わが家ではフライパンなどを収納しているので、当たらないようにかなり高い位置に設置。わずかな幅と高さですが、小さくて軽いものなら問題ありません。私はトレーを置いて、引き出しのようにして使っています」
このテクニックは100円ショップのグッズだけで手軽につくれるのがいいところ。ただし、重くて大きいものを乗せると落下するので、強度を求めるなら既製品のシンク下収納ラックなどがおすすめです。
●壁の溝を利用して、子どもの習字や絵の宿題を保管!
最後にご紹介するのは、壁のわずかな溝を利用したつっぱり棒活用術。夏休みなど長期休暇は、たいてい子どもには習字や絵の宿題が出されます。その保管場所に迷うご家庭は少なくないはず。川根さんもそのひとり。
「せっかくできあがった大切な作品。丸めたくないし、そこらに置いておいて破れたら大変です。そこで見つけた場所は、子ども部屋の入口の壁です」
「余っていたつっぱり棒を溝にとおし、カーテンクリップを取りつけました。ここに作品をぶら下げて保管」
「そのままだと風にあおられクリップで留めた部分が破れそうなので、ファイルで挟んでから留めています」
このテクニックは、ちょっとした隙間があればどこでも対応できそうです。
川根さんおすすめのつっぱり棒テクニックは、今すぐ取り入れられるものばかり。ぜひ参考にしてみてください。