投資を始めるきっかけとして、ポイントで株や投資信託を購入する「ポイント投資」や、選んだ金融商品の値動きに合わせてポイントが増減する「ポイント運用」を考えている方もいらっしゃるのでは? ここでは、興味はあっても、どうしたらいいのか分からない…という方に向けて、ファイナンシャルプランナー・丸山晴美さんに、「ポイント投資」について教えてもらいました。
ポイント「投資」とは?仕組みとメリット&デメリット
すべての画像を見る(全3枚)「ポイント投資」は、現金の代わりに、ショッピングや月の固定費の支払などによってためたポイント(楽天やペイペイなど)を使用して投資ができるサービス。“ポイント”で投資するので、現金による投資と比べて、初心者でも始めやすいのが特徴です。
ポイントを利用して、投資信託などを購入・運用し、連動する投資信託の価額の変動によってポイントが減少という仕組み。したがって、ポイントが増えることもあれば、逆に減ってしまうというリスクもあります。
●ポイント投資のメリット
・ポイントを現金化できる
・少額からポイントで投資商品が買える
・投資できる金融商品の種類が豊富
少ないポイント数から投資でき、利益が出ると、現金で受けとれます。投資できる金融商品の種類が多く、NISA口座でも運用が可能。
●ポイント投資のデメリット
・元本割れのリスクあり
・口座開設の必要あり
・課税対象になる証券口座も
利用には、証券会社で口座開設が必要。運用次第で元本割れのリスクも。利益が出た場合、NISA口座以外は約20パーセントの税金がかかります。
ポイント投資の始め方
ポイントを現金化できるポイント投資の始めかたを、3ステップで解説します。
●STEP1:ポイントを貯めて証券口座をひらく
自分が貯めやすいポイントを決め、証券会社に口座を開設。
「楽天ポイントなら楽天証券など、ポイントごとに投資ができる証券会社が決まっているので、事前に確認しましょう」
・ファイナンシャルプランナー丸山さんのアドバイス
→「NISAの枠を使える口座を上手に活用して!」
NISA口座も使えるので、ぜひ活用して非課税でおトクに運用を。
「NISA口座は1人1口座しかもてないので、すでに口座がある人は、ポイント投資もそこで行うのが効率的」
<丸山さん注目!ポイント投資におすすめの証券会社>
楽天証券(楽天ポイント)
楽天は、ポイントが貯まりやすくイチオシ!
「投資信託の種類も多く、SPU※でポイント倍率が最大+1倍になる点も注目です」
スーパーポイントアッププログラムの略。楽天の各サービスを使うことで、ポイント倍率が上がるプログラム
SBI証券(Tポイント、Pontaポイント、Vポイント)
3種類のポイントで、投資が可能。
「2024年春からTポイントがVポイントに統合され、ポイントがより貯まりやすくなるのも魅力」
●STEP2:購入したい金融商品を選択
投資信託、国内株式、米国債券などから、投資先を選択。
「一般的に、投資先は債券の方がリスクが小さく、株式の方がハイリスクです。自分がどこまでリスクをとれるか、よく考えて選んで」
<丸山さんのアドバイス>
→「まずは100円から購入できる投資信託をチェックしてみて」
「初心者は100円から買える投資信託がおすすめ。投資先がどこか確認して、リスクを小さくしたいなら債券メインか、バランス型のものに」。複数の銘柄に分散させることも重要。
→「毎月無理のない金額で預貯金以外の資産をつくろう」
手軽に始められて、投資信託など預貯金以外の資産がつくれるのがポイント投資の醍醐味(だいごみ)。「無理のない額で続けて、買いたしたり売ったりしながら、お金を育てる楽しみを味わって」