よかれと思ってしていた冬の体調管理法、もしかしたら間違っているかも? 風邪をひかないための正しい冬の過ごし方を医師でクリニック院長先の今津嘉宏生にQ&A形式で教えてもらいました。

関連記事

医師が教える正しい冬の「風邪対策」。アルコール消毒のしすぎに注意
風邪をひいている女性
※画像はイメージです
すべての画像を見る(全2枚)

Q:体を温めるために辛いものを積極的に食べた方がいい?

A:トウガラシの効果は一時的。温めるならショウガがおすすめ

辛いものを食べるとカッと体が熱くなり、汗をかきますが汗は体を冷やすので、トウガラシは逆効果。加熱したショウガの成分には血行促進などの体温め効果が絶大。スープや煮込み料理に加えてとりましょう。

Q:風邪のひき始めはお風呂には入りません!

A:体力がある人以外は入浴しない方が安全です

体を温めるという意味ではいいのですが、入浴はかなりの体力を消耗するもの。体力と筋力のある人なら、お風呂でしっかり温めるれば回復に向かうこともありますが、とくに女性や子どもは避けるのが無難です。

Q:冬は“首”がつくところを温めています

A:首だけでは不十分! おへそ回りを温めるのが効果的

首、手首、足首を温めるのはもちろんですが、体幹4か所(首の後ろ、へそ周辺、背中、鎖骨)を重点的に、なかでもおなかを温めると体温が上がります。「とにかく手足が冷える」という方も、体幹を温めると解消できるはずです。

Q:風邪予防に野菜をたくさん食べています

A:色が濃い野菜を選び食事のひと口目は温かいものに

色が濃い野菜にはビタミン、βカロテン、ポリフェノールなど、免疫力アップに効く成分が豊富です。できれば皮ごと食べるのがおすすめ。胃腸は冷やすとなかなか温まらないので、食事は汁物など温かいものから。

風邪をひかない生活習慣の基本

ご飯を食べる人
温かい汁物やおかずから食べるのが◎

・朝ごはんをしっかり食べる
・1日に1リットル以上の水分補給
・7~8時間、質のいい睡眠をとる

朝食に温かい固形物を食べると、胃腸が動き始めて体温がアップ。食事以外に少なくとも1リットルの水分をとるようにし、入浴後体が冷えないうちに寝ましょう。