白と青とナチュラルカラーを基調とした北欧スタイルの家に暮らす、刺しゅうデザイナーの青木和子さんは70歳。本当に好きなものだけを残したことで、暮らしが心地よくなり、ものを買うときは、これまで以上に慎重になったと言います。ここでは、キッチンがすっきり片づく、青木さん流のポイントなどについて見ていきたいと思います。
すっきりのコツは、色のトーンにこだわって統一感を出すこと
すべての画像を見る(全9枚)キッチンも、カウンターや食器棚、電子レンジなどの家電まで、白に統一した清潔感あふれる空間です。
「同じ白でも、青みがかっていたり少し黄みがかっていたり、微妙に違うので、できるだけトーンを決めてそろえ、すっきり見せています。とくに食器はトーンがそろっていると、まったく違うシリーズやブランドでも迷わずコーディネートできるし、割れても買いたせるのがうれしい。結局、長く飽きずに使えるんです」
●洋食器は「イッタラの白」に統一
洋食器は、「イッタラの“ティーマ”シリーズの白」を基準にセレクト。
「違うメーカーのものでも、白を基準に選べば組み合わせ自在。欠けたら買いたして長く使い続けています」
●和食器は「白と染めつけの青」に
和食器は白をベースに、染めつけの青を。「砥部(とべ)焼の梅山窯のものが好きで、催事や窯元巡りに行ったりすることも。色とテイストがそろっていると使いやすいんです」
お正月などハレの日に使う漆器は、朱赤のものに統一。「お椀とお箸、取り皿、重箱も同じ色でそろえています」
●冷蔵庫はもちろん電子レンジも「白」一択
冷蔵庫はもちろん白。電子レンジは白くてコンパクトなタイプが欲しくて、「無印良品」のものをセレクト。「オーブンはビルトインのものを使っているので、電子レンジはシンプルな機能で十分です」
●洗いカゴやふきんも白&青
「『ラバーメイド』の白い水きりカゴは食器を立てやすく、じゃまにならないデザインが気に入っています。今使っているものは4代目」。清潔感のあるブルーのリネンのふきんを、フックにかけて。