免疫力を高めたり、腸内環境を整えたりと、その効果に注目が集まっている発酵食品。食材のおいしさをも引き出してくれる発酵のパワーは、忙しいときでもお料理の時間を短縮できる、とても優れた調味料でもあります。
料理やグルメについて執筆しているライターの朝岡真梨さんが、発酵食品を使ったレシピを教えてくれました。
酢飯いらずの塩麹ちらし寿司&好きな具材をいれるだけ! 簡単かちゅー湯
今回は、塩麹やみそ、甘酒を使って、簡単につくれる春のおすすめレシピをご紹介します。
●塩麹ちらし寿司のつくり方
すべての画像を見る(全13枚)酢飯いらずでつくれる、春らしいちらし寿司です。
【材料(4~5人分)】
・お米 2合
・梅干し 2つ
・好きなお刺身3種類くらい 200g程度
・塩麹 大さじ1
・錦糸卵 お好み
・青ジソ お好み
(1) いつもご飯を炊くときと同じ要領でお米とお水をセットし、梅干しを入れてスイッチオン。梅干しの塩分量にもよりますが、ごはん1合に対して梅干しを1つが目安です。
(2) 炊きあがったら、梅干しの種を外して、梅干しの身をほぐすようにお釜の底からかき混ぜておきます。
(3) お刺身は一口サイズにカットし、ボウルに入れて塩麹とさっとあえておきます。今回は、マグロ、ホタテ、タイの3種類でつくりました。
(4) (2)のご飯の上に、錦糸卵と(3)のお刺身、青ジソをお好みで散らせば完成です。
シンプルだけれどコクのあるちらし寿司が完成です。酢飯をつくる手間が省けるし、梅干しの香りと塩麹の味わいが絶妙にマッチ。
お刺身もいつものワサビしょうゆであえたものとは、ひと味違ったうま味がたっぷりです。
●簡単かちゅー湯のつくり方
・みそ ピンポン玉くらい
・カツオ節 2g
・好きな具材 お好みで
続いては、お鍋を使わずに簡単につくれちゃう沖縄料理・「かちゅー湯」を紹介します。
お椀の中に、カツオブシとみそのほか、好きな具材を入れます。今回はシラス、ネギ、アオサのりを入れました。アボカドやトマトなどもよく合いますよ。
あとはお椀にお湯を注ぐだけ。カツオだしの即席味噌汁(かちゅー湯)の完成です。食べるときにお箸でみそを溶かしながらいただきます。
カツオ節と生みその香りがよく、本格的な味わいをとても手軽に楽しめます。1人分からつくれるし、鍋を使わないので、洗い物も少なくてすむのがポイント。忙しい朝にもおすすめです。
旬の果物にかけるだけ! 甘酒のフルーツマリネ
【材料】
・甘酒
・好きなフルーツ 3種類くらい
●甘酒のフルーツマリネのつくり方
(1) フルーツを一口サイズにカットして、グラスのなかに入れていきます。今回、フルーツはイチゴ、ブラッドオレンジ、バナナを使いました。
(2) ひたひたになるくらいに、甘酒をかけ入れていきます。
(3) 冷蔵庫で2時間以上冷やしたら完成。
(4) 甘酒の発酵効果で、フルーツが少しクタッとし、とろんとなめらかな甘さに変身します。また甘酒にもフルーツの果汁が溶け出て、いつもとは違ったおいしさを楽しめる逸品に。
体調を崩しやすい季節の変わり目にこそ、おいしくて簡単につくれる発酵食品を使ったお料理を楽しんでみてはいかがでしょうか?