●初めての経験ではないけれど…
情けない話だが、犬に噛まれるのも、噛まれて血が出るのも初めてではない。それでも消毒して絆創膏を貼っておいたら治ったが、いかんせん過去イチの痛みであった。
夕方になっても痛みが引かず、腫れ上がっていくので町内の整形外科で診てもらった。この整形外科は今まで3回の骨折でお世話になった。
利き手を噛まれているのでうまくペンが持てず、母が問診票に「今朝、犬に手を噛まれた」と代筆してくれた。
すべての画像を見る(全17枚)犬は傷つけるためではなく、不快な事態からパニックになって近くのもの(今回は私の手)を噛んでしまったのだ。パニックになる事態を招くこと、またパニックの処理方法を身につけさせてやれていない人間側の責任だ。
「やから“裏切り”とはちがうよな」と、抗生物質の点滴を打たれながら考える。
冒頭の“飼い犬に手を噛まれる”ということわざのことである。この犬の側面を「怖がりで臆病なんよ」という人もいれば、「気が強いから吠えるんや」という人もいる。
「ただいま」、少し大袈裟な包帯を巻いてもらって帰宅。犬が包帯に鼻を寄せてきた。痛み止めと化膿止めと胃薬を飲んで、座敷に腰を下ろすと犬はピタッ! とくっついてきた。構ってほしいときの距離感だ。
頭を撫でていたら犬はゆっくりと足の間に移動してきて、ゴロ~ンと寝転んだ。甘えたな赤子を前に、痛みにふてくされる暇もない。委ねられる体重と体温を感じていたら、私もどっと力が抜けた。つかれた。
生活むずかしい。私が悪いのやけど。たまたま仕事でつんでた朝とか、たまたま工事の下見にきたとか、嫌なピースが合わさって最悪のパズルが完成する日がある。
犬との生活10年目にしても失敗と反省の繰り返し。だがめげてばかりもいられない。犬が困らないですむように考えよう。最悪な日も病める日も犬が大切やから。
一週間ほど指を曲げるのも伸ばすのも引き攣るような痛みが生じたが、二週間も経つとすっかりよくなった!
私がゆうても説得力ありませんが、みなさんも怪我にはお気をつけて2023年残り1か月がんばっていきまっしょい! モーニング娘。さんの代々伝わる掛け声で元気よく締めさせていただきました。
それではよいお年を!