「私にとって、“ケチ”とはお金を節約するのはもちろんですが、毎日を楽しくするためのものだと思っています」と話す、タレントの松本明子さん。
松本さんが普段から実践している、約100個の節約術をまとめた著書著書『この道40年あるもので工夫する松本流ケチ道生活』(アスコム刊)より、ファッションにまつわる「ケチ活」を抜粋して紹介します。
洋服を「効率よく」着倒すコツ
すべての画像を見る(全2枚)どのようなものでもできることなら徹底的に使い倒したいと思っている私ですが、それは洋服も同じ。では、どのように効率よく着倒すことができるのかと考えたとき、思い浮かんだのがチーム分けでした。私は洋服を1軍2軍3軍と野球チームのように分けているんです。
たとえば1軍は“テレビの収録などでも着られる服”。このお仕事はスタイリストさんに衣装を用意していただけることもありますが、自前の服で出演しなければいけないことも意外と多く、そういうときに着られる服を1軍にしています。
2軍は“仕事に着ていく服”。仕事先に衣装はあるけれど、それまでにいろんな人と会うのである程度は見られても大丈夫な格好をしなければいけないときに着ています。できることなら舘ひろしさんのようにバスローブで移動したいですが、なかなかそうは言っていられません(笑)。
そして3軍は“部屋着”。基本、家の中で着る服なので本当にボロボロ…。息子の中学生時代の体育のジャージや制服のセーターなどがここに属しています。
●3軍からスタートの服はナシ。着倒したらリサイクル
そうやって分類していますが、最初から3軍スタートの服は基本、ありません。最初は1軍から、次第に2軍、果ては3軍と着る回数が多くなる順に降りていきます。そして3軍にも属せないほどボロボロになったら拭き掃除に使う布になったり、3軍が増えてきたと思ったら古着屋さんに売りに行きます。
古着屋さんは昔から行っているのですが、値段がつかなくても引き取ってくれるので、ある程度着られるものならここにお願いするという感じです。私の着た服をまたほかのだれかが着るのか、資源として再利用するのかわからないですが、ゴミにならなかったということだけでも喜びがあります。今でいうところのSDGsというか、なにか世界に関わっている感覚が生まれるのもうれしいです。