55歳のときに白髪染めをやめ、ありのままの髪を活かした「グレイヘア」に移行した児童書ノンフィクション作家・池田まき子さん。60歳のときに仲間と「グレイヘア秋田」という会を立ち上げ、これまで30代から80代までの多くの女性と対話をしてきました。
すべての画像を見る(全8枚)60代、グレイヘア歴10年。「品がある」髪になるための3つのコツ
ここでは池田さんに、グレイヘアのメリットや、品があるすてきなグレイヘアにするコツ、移行期間の乗り越え方を教えていただきました。
●白髪染めにかかる費用や時間が減り、心情的にもラクに
グレイヘアにしたことで、白髪染めをするための美容院代、時間の負担がなくなったという池田さん。しかしいちばんよかったことは、精神的な部分でした。
「白髪を染めていた頃は、鏡をのぞき込んでは、『ああ、また白髪が出てきた』と、うんざりする毎日でした。それが、グレイヘアにすることを決めた途端、白髪が伸びるのを心待ちにするように。目尻のシワ、おでこのシワまでもが、なんとなく愛おしく感じられるようになったんです」と池田さんは気持ちの変化を挙げてくれました。
「これまで生きてきた、ありのままの自分を受け止めることができて、なにかが吹っきれたように感じました」
●髪が元気になり、ツヤも出るようになった
「グレイヘアは、黒い服とも相性がいいです」と池田さん。
白髪染めの薬剤で、頭皮や髪を傷めてしまう人も少なくありません。白髪染めをやめてグレイヘアにしたら、髪のツヤがでるようになったという人も多いのだそう。
「私のすすめで白髪染めをやめた母も姉も『グレイヘアにしたら髪のパサつきがなくなって、ツヤやハリが出てきた』と言っていました。行きつけの美容師さんは『毛染めをやめると、髪の毛も頭皮も元気になるのは当然のこと。頭皮は顔の皮膚とも繋がっているので、頭皮が元気になると、顔の肌艶もよくなるし、肌の調子はどんどんよくなっていくはず』と言っていました。私もその考えに同意します」
●品のあるグレイヘアにするためのコツ3つ
「すてきなグレイヘアに見せるためには、3つのコツがあります」と池田さん。
「まずはワックスをつけてスタイリングすること」
眉もグレイヘアに合わせた描き方にすると、はつらつとした印象に。
「1年ほど前から、眉毛に白い毛が混じってきました。私は眉の白い部分と眉頭を、グレーのアイブロウペンシルでちょんちょんと書きたしています。眉毛が黒々とくっきり見えると、きつい印象になりがちです。アイブロウペンシルでたすくらいが、グレイヘアとのバランスがよいと感じます」
エレガントに見せるために、背筋を伸ばすことも心がけているそう。
「姿勢が良くないと老けて見られると思うからです」