子育てが落ち着いて、ひとり暮らしやふたり暮らしが始まることもある「50代からの暮らし」。ESSEの新しい読者組織「ESSEフレンズエディター」のメンバーであるkiyoさんは、コスパよりも「必要な分だけ使う」買い方に変えて、食費の節約に成功したそうです。「食事の見直し」について詳しく教えてもらいました。
ひとり暮らしの食卓は「少量」をラクにつくるのがコツ
初めまして、kiyoです。50代も半ばを迎え、ストレスの少ない毎日を過ごしたいと思っています。今年は子どもたちが進学で家を離れ、何十年ぶりかのひとり暮らしが始まりました。これまでと環境が変化したなと感じることがたくさんありましたが、食事づくりもそのひとつです。道具や手間を見直したところ、時間もお金も節約できました。
●1:1回につくる量を調整する
当たり前のことですが、つくる量を減らしました。家族の人数が多いときは、ボリュームが多くバラエティーに富む献立づくりに奮闘していましたが、ひとり分となるとかえって難しいもの。食材をこれまでより少なめにしたつもりが、意外にたくさんでき上がって食べきれなくて捨ててしまったり、同じものを食べ続けたり…。
私は勤務先にお弁当を持っていくので、その分も合わせて今では1日に2~3品、大体2~3回に分けて食べられる量をつくります。そうすることで1食の皿数も増え、毎日違った食卓になっています。
●2:野菜は1/2サイズなどの少量パックを購入する
すべての画像を見る(全3枚)キャベツや大根などは、あらかじめ半分にカットしてあるものを購入します。バラ売りの野菜や果物は必要な数だけにします。もちろんキャベツ丸ごと、大根1本の方がお安いですが、鮮度を考えて数日から1週間で使いきれる量を選ぶようにしています。買い物の荷物もかなり軽くなりました。
一方、肉や魚は大きいパックの方がお得なことが多いので、普通の量を購入して小分けにして冷凍しています。
●3:お鍋を小さいサイズにする
今まで使っていた家族向けのお鍋だと、少量をつくるのが難しいことがあります。そこで、直径16cmくらいのお鍋をよく使うようになりました。セットで買っていたお鍋の小さいサイズはこれまで使い道があまりなかったのですが、ここにきて大活躍しています。
フタつきの卵焼き器は、少量の野菜をゆでたり、お魚1切れを焼くのにも使えます。
写真のストウブのお鍋はお米1合の炊飯用ですが、煮物やひとり鍋にも便利です。お鍋が小さいと加熱が早く、洗うのも簡単ですし、軽いので扱いもラクになりました。
●食後はゆっくりと過ごせるように
最初は少量の調理にとまどっていましたが、慣れてくると食事の準備や片づけの時間が短くなり、食材のムダも減りました。時間にゆとりができた分、夕食後、就寝までの時間を趣味の読書などでゆったりと過ごせるようになりました。