収納が少ない、置く場所に困る、床置きのせいで掃除が不便…。そんな悩みがあるなら、壁面収納を検討してみましょう。もちろん、片づけられるものは限られますが、奥行きわずか10数㎝の壁づけ収納グッズを活用するだけで、いろんなことがスムーズに。ライフオーガナイザーの田川瑞枝さんが、自宅で使っている例を紹介。
すべての画像を見る(全15枚)Wi-Fiルーターの置き場所に
築18年のわが家は、少し古いタイプのマンションです。インターネットの情報コンセントはリビングに1か所しかありません。
入居時はデスクトップパソコンをその場所に置いて、LANケーブルを直接差して使っていました。当時の使い方としては、これで問題なし。しかし、Wi-Fiルーターを使うようになってから、問題が発生しました。
ルーターは15cm四方とコンパクトのもの。とはいえ、このリビングの目立つ場所にしか置けません。そのまま床に直置きするのは、蹴っ飛ばしそうで気が引けます。
一時期にはバスケットに収納していましたが、床置きだと余計にスペースが取られてしまいます。歩くときにその場所を避けて移動するため、行動動線にもムダが。
ロボット掃除機の動きにも障害が発生しました。何度も右往左往して、動きにムダがあります。そこで、ルーターを壁づけ収納にすることにしました。ルーターの幅は5㎝にも満たないので、壁に取りつける棚は、奥行きが狭いタイプを探しました。
選んだのは、無印良品の「壁に付けられる家具トレー」です。サイズは幅44×奥行き10×高さ8cm。色はライトグレーですが、見た目はほぼ白。
トレイなので立ち上がりがあるため、ものを置いても安定感があります。設置は、石こうボード専用の固定ピンを使って。将来はずすことになっても、壁にピン跡が目立ちにくい仕様です。耐荷重約2kgなのでルーターも問題なく置けます。
ロボット掃除機がスムーズに移動して、ムダなく掃除できるように。人が歩くときもよけずにすむので快適と、家族にも好評でした。
そのままむき出しだと目立つので目隠しを。鉄板製のA4書類トレイを利用しました。このトレイの透かし模様のカットが熱を放出し、ホコリ除けにも。
バスケットにしまっていたときより、壁からのでっぱりが20cm程度減りました。ストレスだった場所に壁面収納を採用しただけで、すっきり。