●「食欲の秋ですごく食べちゃう」のは、勘違いの場合も

おふたりとも、厳しい食事制限やつらい我慢をせずに体重を落とせたのですが、食欲がどうしても抑えられないときや、甘いものが食べたくてたまらないときはないのでしょうか。

「ありますあります(笑)。私は甘いもの、とくにあんこが大好きです。甘い味が欲しいときは、洋菓子より和菓子を選ぶようにしたり、スライスしたサツマイモをココナッツオイルで焼いて、ほんの少し塩をまぶして食べたりしています。“甘いものは我慢!”ではなく、食べたいなと思ったら、より栄養価の高いもの、より質のいいものを選ぶようにしています」(本島さん)。

沢山食べる女性
食べても食べても止まらない(※画像はイメージです)
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また、「暑さで夏は食欲が落ちていたけれど、涼しくなってきたのと同時に“食べたい欲”が爆発している」「食欲の秋はご飯も甘いものもやっぱり食べちゃう」、という人もいると思います。そういうときは我慢せずに食べていいのでしょうか?

「おいしいと感じながら食べ、ある程度のところで“あ~おいしかった”と満足する状態なら問題ありません。ですが、食べても食べても満足感がなく、定食を食べた後にハンバーガーを食べ、デザートも食べ…と、いくらでも食べられてしまうような状態だったら、それは中医学の観点から見ると“胃熱”かもしれません。過度なストレスが胃に溜まって、胃に熱がこもった状態です」(櫻井さん)。

この状態のときにいくら食べても満足できないのは、自分の意志が弱いから、我慢ができないから、という気持ちの問題ではないそうです。

お腹をおさえている女性
ストレスで胃に負担がかかっている場合も(※画像はイメージです)

「“胃熱”になる方は、仕事・学校・プライベートでストレスがあり、考え込んでしまっている状況が多くみられます。ストレスが強くかかっているせいで胃がおかしな状態になり、本当の食慾を感じているわけではないのにずっと“食べたい”と感じているのです。そのまま必要以上に食べ続けていれば、胃腸はずっと消化活動をしなければいけないので、負担がかかり、やがて不調になっていきます。もちろん急激に太りすぎになる可能性もあります」(櫻井さん)。

そういうときはどう対処すればよいのでしょうか。

バナナと女性
食欲が収まらないなら、清熱の食材をとってみて(※画像はイメージです)

「胃熱の場合、中医学の考え方では漢方薬を用いることもありますが、“清熱”という“余分な熱を冷ます作用のある食材”を摂ることで落ち着かせる、という対処法があります。たとえばトマト、ナスなどの夏野菜がそうです。果物なら柿、梨、キウイフルーツ、バナナなど。ですから、食欲を意志の力でどうにかしようと考えるよりも、まずそういう食材を食べてみてください。また、不調の原因であるストレスをどうにか軽くできないか、考えてみるのも1つの方法です」(櫻井さん)。

食べても食べてももっと食べたい感じがするときは、「ちょっとおかしいな?」と立ち止まり、“清熱”の食材をとってみましょう。

 

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