ペットの柴犬の写真をツイッターに投稿し続け、その自然体のかわいさが人気となっている@inu_10kg。ESSEonlineでは、飼い主で写真家の北田瑞絵さんが、「犬」と家族の日々をつづっていきます。第61回は「犬が似てきたところ」について教えてくれました。

◆前回のお話はこちらから◆

犬からの「夏だより」。年を重ねた“ふたり”に笑みがこみ上げた理由

わが家に犬が来て、丸9年が経ちました

やはり犬は雷を怖がっていない。これまで犬が語らぬ心情を私が決めるのはよくないと推量の域を出ずにいた。犬という生き物は雷を恐れる印象があったし、実際犬と暮らしている人からはそんな話もよく聞く。しかし9年間暮らし続けてきて「この子はほんまに雷気にならんのや」と思うに至った。母に話すと、「うちはみんな鈍感やから」と言われた。犬も似てくるのか。

犬
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8月の後半は、朝から晴れていたのに、夕方から急変し雷が鳴る日が多かった。雷は脅威で、ナメてりゃ死ぬので、避難は必須だ。しかし安全を確保し待機となれば、母は新聞を開き、私はごろりと横になって掛布を引き寄せて、雷の轟音を気にする者はいない。犬は土間で寝転んだままの日もあれば、掛布にのっしのっしと踏み入ってくる日もあった。

よこたわる犬

犬は寝心地のいいポジションを見つけては、たちまち寝息を立てる。ええね、私も休憩に大賛成。まる9年もそばにいると、犬と人間で種類は違えども、自然と似てくるのだろうか。

犬