●木の存在は温暖化にとっても貴重なものになる
すべての画像を見る(全5枚)先日、知人と話していて、この話題になった。
「家を建てるとき、庭や駐車場をコンクリートで塗り固めるのをやめてる人が増えてるみたい」
と知人。ふむふむ、これだけ暑いとやはりそういう方向になるよね。
「都会は結局コンクリートが熱をためこんでるから暑いんだよね」
「そうそう。庭を土のままにした家とコンクリートで固めた家じゃあ、実際けっこう温度が違ってくるみたいだよ」
おおー。素晴らしいな。できるところからアスファルトをはがしていくというのも、温暖化対策には必要なのではないかな。
私の住んでいる区は、家々の緑化運動にも力を入れている。このあいだ自治会の方々が家にやってきた。こんな木がでっかくなってるから叱られるんじゃないかとヒヤヒヤしていたら、こういう家をモデルケースにして、もっと庭木を増やしてもらいたい、と言ってくれた。
剪定や落ち葉掃きなど、大変なこともある。でも、たったこれだけの木を大切にできなくてどうすんだと思い、ありがとうの気持ちを込めてお世話をする。
2階のベランダでも鉢植えでたくさんぶどうを育てている。土の中に手を入れてみてください。酷暑でもひんやりとしていますよね。そういう場所をマンションの一室でも少しずつ少しずつ増やしていってはどうでしょうか。
木々の呼吸は、今後いっそう私達の生活に必要不可欠になってくると思う。
本連載をまとめた書籍『暮らしっく』(扶桑社刊)が発売中。