ランドリールームがあると洗濯家事がはかどります。しかし、ランドリールームから離れて衣類の収納場所をつくってしまうと、家事効率は大幅に低下することに。それぞれが別の階にある注文住宅を建ててしまった日刊住まいライターが、後悔している点を語ります。子どもの着替えのたびに、いちいち階段を上り下りしなければならない手間も…。失敗談を間取りをつくる際の参考に。
すべての画像を見る(全7枚)1階の洗面・脱衣所の隣にランドリールームのある間取りに
筆者は妻と子ども2人(10歳と6歳)の4人家族。2年前に地元工務店で、高気密高断熱住宅を建てました。家づくりの際に、28社のハウスメーカーを見学。間取りもじっくり検討し、1階の洗面・脱衣所の隣に1畳のランドリールームをつくりました(上写真)。
ちなみに、このランドリールームは、デッキともつながっているので、天気のいい日は外干しも可能です。
これで、洗濯家事に関しては、ほぼ完璧に備えができたと思っていました。しかし、2年住んでみて、後悔していることがあります。
ランドリールームは快適。問題は離れた収納場所
こちらが、その1坪(約2畳)のランドリールームです。室内用物干し竿とガス乾燥機を設置しています。
ガス乾燥機の専用棚は造作しました。カウンターが引き出し式になっていて、洗濯物をたたむこともできるようになっています。
脱衣所から洗濯物を、わずか数歩の移動で洗濯機へ。そして洗濯がすんで、乾燥をかける衣類は、隣のガス乾燥機の中へポン。乾燥機にかけられないものは、天井に設置した室内用の物干し竿に。
乾いた衣類は、この棚でたためばいいので、とても動線がスムーズです。
上の図は、1階の間取りです。平面図に洗濯したあとの衣類をしまう動線を書き加えました。
家族の下着やタオル類をしまう動線は、上の図の青い矢印。これはとてもよかったと思います。一方、それ以外のものをしまうには、赤色の動線を動線のとおり、階段を上って2階へ移動する手間があります。
こちらは2階の間取り図。階段を上ったあと、家族の上着やスカート、ズボン類は、オレンジ色の矢印が示すように、各部屋(主寝室や子ども部屋)の収納スペースに運び込みます。
たたんだ服をそれぞれに分けて、2階の部屋に片づけるのが、地味に面倒。1階と2階を何往復もしなければなりません。これがほぼ毎日となると、かなりのストレスを感じています。