●4.期限切れのもの
すべての画像を見る(全7枚)期限が切れた薬、コスメ、食べ物など、古いものは、もう捨てましょう。高齢者は抵抗力が弱っているので、古いものを使用すると、トラブルが起きやすいです。古いコスメを使って、肌荒れするなんてばからしいですよね?
多くの人は、期限切れのものを「もったいない」と思っていつまでも捨てませんが、期限が切れても残っているのは、ちゃんとストックが回転していない証拠です。つまり、もともと使う必要なんてたいしてなかったのです。
今後、必要になったら、そのタイミングで用意しても、十分間に合います。薬もコスメも、日夜進歩しているので、必要なときに必要な分だけ買うと、そのときの自分に最適なものを使うことができます。
●5.いらない装飾品
高齢の人は、思い出の品や、趣味のコレクションをたくさん持っているせいか、いろいろなものを数多く飾る傾向にあります。少なくとも私の母はそうです。
母は、猫の置物、ミニチュアの洋酒、カラオケのテープ、趣味で描いている絵手紙を、みんな並べています。しかし、飾りものが多すぎると、危険です。日本は地震が多いので、ぐらっとひと揺れしたら、ガラガラと上から落ちてきます。
地震が起きなくても、掃除中に、飾り棚に体や掃除機をぶつけることはよくあるでしょう。すると、飾ってあったものがドミノ倒しのように、次々と倒れるかもしれません。
陶器やガラス製のものが、床に落ちたら割れて危ないですよね? あと片づけも面倒です。飾りものは、本当に飾りたいものをポイントをしぼって飾ったほうが、見た目もいいですよ。
●6.見るからに危ないもの
明らかに高齢者が使うには危ないと思うものも捨てましょう。たとえば、重すぎる食器、大きすぎる家具や家電など。私はもう何年も前から、自分1人で持てないものはできるだけ生活に導入しないようにしています。移動させるのが大変だし、あまりに大きなものをいつか粗大ゴミに出すのは、気がひけるからです。
身につけるものにも、危ないものはあります。長すぎるパンツ(パジャマなど)をはいていると、裾をふんで転ぶかもしれません。スカートも長いと、階段を降りるとき、裾をふむ可能性があります。
ハイヒールや、底がすべりやすい履物も危険です。これまで、ひやっとした経験があるものは、すべて見直しましょう。
以上、高齢者の家に置くと危険なものを紹介しました。危険なものを捨てると、生活が楽になります。「でも、これはまだきれいだし、捨てるなんてもったいない」としがみつかないほうが自分のためですよ。
筆子さんの著書『50歳からのミニマリスト宣言!』(扶桑社)では、ここで紹介した以外にも、上手なものの減らし方や、ミニマリストになってよかったこと、体と心の健康を保つコツなど、これからの暮らしに役立つ内容をたっぷり掲載しています。