ワンフロアで暮らせる平屋の家が人気です。しかし、よほど大きな家でないかぎり、2階建ての家に比べて、収納スペースがとりにくいという問題が。2年前にコの字型の平屋を建てた日刊住まいライターは、玄関とLDKにたっぷり収納を確保した間取りに。結果、子どもが4人もいて、ものも多い家族なのに、すっきりとした生活を手に入れました。
すべての画像を見る(全14枚)子どもとものが多いのに、家づくりでは平屋を選択
筆者は夫婦2人と子ども4人(9歳、7歳、4歳、2歳)の6人家族です。約2年前に中庭のある平屋の家を建てました。
子どもが多いわが家では、年々子どもの自転車やオモチャも増えていく一方。学校に必要なものも多く、新築を建てる際は、収納についてはしっかり検討しました。
平屋ということで、ロフトのような屋根裏収納をつくる提案もありました。しかし、平屋を選択した理由は、将来のバリアフリーでの暮らしを想定してのこと。屋根裏に収納スペースを確保することは、その考えと相反するものがあります。
また屋根裏にしまい込んだものを、出したりしまったりするのは大変です。つくってもきっと使われずに、しまいっぱなしになるだろうと、屋根裏に収納をつくりませんでした。
大きな収納を玄関土間とLDKにプラン
写真はわが家の間取り図。中庭をはさんで、家族が集まるLDKと個室を配置した、コの字型の間取りになっています。
屋根裏収納を採用せずに、どうやって収納スペースを確保するか?
出した結論は、大きめの土間収納とリビングの収納(リビングクローゼット)、キッチン回りのたっぷり収納(写真の赤丸をつけた場所)をつくることでした。
では、それぞれの場所の収納を詳しく紹介してきましょう。
4畳の玄関土間収納には、大量の趣味のものを
こちらは、でき上がった家の玄関土間収納の一角の様子。
前に住んでいた家は、玄関に靴箱程度の収納しかなかったので、自転車やキックボード、ベビーカー、灯油缶などが雑多に置いていました。その経験から、玄関には大きな収納スペースを設けることに。
玄関につくった土間収納の広さは、約4畳と広め。自転車が3台と外で遊ぶバドミントンなどのグッズや傘、レインコートなどの上着類、キャンプやバーベキューで使う七輪やテーブルなどが収納されています。
●自転車は壁かけでスペースを確保
一面に稼働棚を設置して靴を収納。自転車は場所を少しでも活用したいと思い、2台は壁かけにしました。
もう一方の壁は収納するものに応じてスペースをアレンジできるように、ハンガーラックだけ設置。実際に収納したいものは、重たいものが多かったため、ステンレスラックを置いています。
●軍手や夫の自転車小物などはボックスごとに収納
こまごましたものは、ホームセンターで購入したボックスに収納しています。以前は、直接棚に置いていたのですが、見た目が煩雑だったので、しまい方を見直しました。
同じ種類のボックスを使用して統一感も出て、かなりすっきり!