クローゼットに服はたくさんあるのに、着たい服がない。でも手放すのはためらってしまう…。そんなお悩みをよく聞きます。
「『服が捨てられない』」と着ない服を持ち続けるのは、愛着ではなく執着かもしれません」と語るのは、ミニマリストでブロガーのponpocoさん。
ここでは、著書『200着の服を8割減らしたらおしゃれがずっと楽しくなった』(扶桑社刊)より、ponpocoさんがこれまでに経験した、服を手放せない理由と実例についての文章を抜粋してご紹介します。
服を手放したいのに手放せない人の原因6つ
すべての画像を見る(全5枚)「服が捨てられない」と着ない服を持ち続けるのは、愛着ではなく執着かもしれません。
私はたとえ高価でもお気に入りでも、もう着ない・着られないと判断した服は潔く手放すようにしています。手放せない理由(言い訳ともいう)をあれこれ探す前に、自分の服に対する気持ちが愛着なのか執着なのか、じっくり見極めることが大事です。
私がこれまでに経験した、手放せない理由と実例をご紹介します。
●1:高かったから手放せない
アウターを新調するにあたり、ワードローブの中から1着手放そうと考え、ユニクロを残して高級ダウンのモンクレールを手放しました。“ユニクロの着用回数が多い=自分のライフスタイルに合っていた”からです。
昔の私であれば、「高い服を手放すなんてもったいない」と深く考えずにモンクレールを残していたでしょう。しかし、私が実際によく着ているのはユニクロであり、どちらを残すべきかは明白でした。高い服を手放すことは勇気がいると思いますが、そこから得た経験や学びを次のもの選びに生かせば無駄にはなりません。
●2:やせたら着るから手放せない
サイズアウトした服を取っておいてもOKなのは、ダイエットの目標にしてやる気が出る場合だけです。私は自分に甘くていつやせられるかわからないタイプなので、お気に入りのデニムのサイズが合わなくなってしまったとき、即買い替えました。
体型をすぐに戻せる自信がないなら、潔く手放すとクローゼットがスッキリして気もちいいです。
●3:また流行るかもしれないから手放せない
流行は繰り返すとよく言われていますが、まったく同じ服が流行ることはほとんどないと思っています。
ワードローブの定番であるデニムでさえ、スキニーシルエットが流行る年もあれば、ワイドシルエットが流行る年もあり、数年前のモデルだと少し古くさく見えてしまうことがあるくらいです。
このようにベーシックな服でも時代と共にデザインや形は微妙に変わっていくし、また流行るとしても自分の好みや体型が同じとは限らないので、もう着ていない服を「また流行ったら着よう」と、何年もスペースを占拠してまで取っておかなくてもいいと思います。
もちろん「流行は関係なく、自分が着たいから着る」ならOKです。