いくつになっても友達という存在は大きいもの。家族、仕事仲間とも違った関係。ここでは、50代からの友達づき合いについて、シンプルな暮らしにまつわる著書もある、整理収納アドバイザーでブロガーの原田さよさんに教えてもらいました。

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50代、友達づき合い。失敗から学んだ「ほどよい距離感」

私はブログで、片づけやシンプルライフのことを主に書いてきましたが、親子や夫婦、嫁姑、友達など、人間関係について思うこともときどき発信しています。とくに、50代後半になってから書き始めた友達づき合いについての記事は、毎回とても多くの方に読んでもらえるようになりました。それだけ、50代以降は、友達づき合いについて悩んだり迷ったりしている人が多いのかもしれません。

今回は、40代と50代で経験した私の友達づき合いの失敗と、そこから学んだ“うまくいく距離感”について紹介します。当時は「なぜこうなってしまったの?」と思ってなかなか立ち直れなかったのですが、時間とともに、理解できるようになりました。ものの片づけと同じで、現実を少し引いて見てみることが大切なのかもしれません。もともと友達は少ない方で、ひとりで行動することが多いのですが、年齢を重ねても人と関わることで成長していけると思うので、今の友達とはよい関係を保っていきたいと考えるようになりました。

●ずっと主婦だった私にとって大切な友達の存在

結婚後すぐ生まれた子どもに障害があるとわかってから、がむしゃらになって子育てしてきました。子どもの手が離れたら働きたいと思っていたものの、家事と両立させる自信がなかったためそれも断念。そんな私にとって、外と繋がれる数少ない友達の存在は貴重でした。携帯電話もない時代でしたが、楽しくつき合いつつ、大事にしてきたつもりです。

40代後半になると少しずつ時間に余裕ができるようになり、外で友達と会える機会も増えてきました。50代に入ってからは、子どもが独立したり住宅ローンの返済も終わったりしたので、いっそう友達づき合いに時間を充てられるようになりました。

更年期がまだ続いていたり親の介護に直面したりと、しんどいこともありましたが、それだけに、家族以外のだれかといられる時間は私にとって貴重でありがたいものだったのです。ところが、そんな大切な友達との関係にひびを入れてしまったことがありました…。

●距離感を間違えて、友情にヒビが入ってしまった過去

友達

友達を大切にしていたつもりが、私から距離を詰めすぎて離れていかれたことが何度かあります。40代後半から50代にかけてのこと。いずれも私の完璧主義な性格や、いわゆる「よかれと思って」が原因で起こったこと。

私がむやみに近づきすぎたことで、相手はうっとうしく感じたのでしょう。私にも人生があるように、相手にも人生があります。その価値観は、友達だからと言っていつも同じとは限りません。当時の私はこのことに気づかず、共感してもらおうと無理をしていたのかもしれません。今だからわかるのですが、本当に私は人づき合いが下手でした。