子育て世代で、買い物の量がとにかく多い…。そんな日刊住まいライターが家づくりでこだわったのは、玄関とキッチンを土間でつなぐ動線です。さらにその間には、1.25畳のシューズクローゼットを設置。「買い物の荷物運びがラク」「玄関回りで使うものの収納が便利」など、快適なこの間取りの特徴を語ります。

玄関とシューズクローゼット
玄関横の扉をあけると、シューズクローゼットが。さらにその先には土間でつながるキッチンも!
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玄関とキッチンの動線をスムーズにすることを優先

玄関回りの平面図

4歳と7歳の男の子を子育て中の筆者。1年前にハウスメーカーで注文住宅を建てました。その際に重視したのは、「玄関→キッチン」という帰宅の際の動線です。

帰宅後の動線といえば、よく耳にするのが、玄関と洗面所(もしくは脱衣所)をつなげたもの。汚れをリビングに持ち込まないメリットがあります。

しかしわが家の場合、実現したことはこれと別。「靴を履いたままでキッチンに近づいて、買い物した荷物を下ろしたい」(妻)というものでした。

このメインテーマに加えて、やはり実現したかったのが「玄関や外で使うものを、靴を履いたまま持ち出したりしまったりしたい」「生ゴミ置き場、兼、大きな荷物を収納する場所をキッチンそばに設ける」ということ。

そのため新居では、玄関とキッチンを土間でつなげ、しかもその間に1.25畳のシューズクローゼットをつくることに。いわば、ウォークスルーの土間収納です。

ちなみに、玄関側からのアクセスは開き戸、キッチン側からのアクセスは引き戸です。クローゼット内のフリースペースをできるだけ確保するために、2つとも引き戸にすることはできませんでした。開き戸の場合、大きな物を出し入れするときはぶつからないように注意が必要です。

ドアではなくロールスクリーンでもよかったかなと思いますが、「収納の様子を外から絶対に見られたくない」(妻)という希望で、建具を採用しました。

 

小さくてもシューズクローゼットをつくってよかったこと

シューズクローゼットと冷蔵庫

シューズクローゼットがあることで、日々に感じるメリットを紹介していきましょう。

いちばんよかったのは、買ったものを、玄関からキッチンに直接持って行けることです。土間なので靴のまま入り、キッチンにある冷蔵庫のすぐそばに、買い物袋を置けます。

 

重い水はシューズクローゼット内に置く

ちなみに、重い水はシューズクローゼット内に収納することに。

この収納棚には、ゴミ箱を置く場所を確保しています。暑くなる夏場や、わが家のような全館床暖房がある環境では、気になりがちな生ゴミのにおい。ゴミ箱も、ここなら問題なしです。

わが家では、使用ずみの子どものオムツも(ビニール袋で密封しています)、土間のゴミ箱に入れています。夏場でも消臭剤を置いておけば、シューズクローゼット内で、においがこもることはありませんでした。

 

傘立てもシューズクローゼット内に

傘立てや長靴など、玄関に出したままにしたいけど、来客時には片づけたいものが、土間に置けるのもありがたい!