50代以降は、いらないものを手放してできるだけ身軽に暮らしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。いつの間にか数が増えてしまいがちな食器も、手放したいもののひとつ。ここでは、50歳から本格的にミニマムな暮らしをスタートさせた、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さん(現在60代)に、食器を減らすコツを教えてもらいました。

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50代以降の人におすすめする食器の減らし方

食器が増えすぎて、食器棚の中が満杯。見るからにごちゃごちゃしています。そんな人に、食器を減らすコツと手放した方がいい食器を紹介します。

●1.合理的に考える

食器
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食器を減らす最大のコツは、現実的になることです。夢や希望のようなぼんやりした感情は横に置き、合理的に考えてください。

今もっている食器をちゃんと使っているかどうかが重要です。

食器が増える理由は、そこに夢を託す人が多いからではないでしょうか? こんな食器があれば美しいテーブルになる、あんな食器があれば料理がうまくなる、こんな料理を盛りつけて、家族全員で末永く仲よく暮らそう、という具合です。

独身の頃、洋食器を輸出入する会社に勤めていた私は、必要もないのに、ティーカップや皿のセットを買ってしまったことがあります。そのとき私は、「いつか、結婚したら使おう」と思っていました。結婚する気はさらさらなかったのですが。

結婚前の女性がそういう夢を見るのは理解できます。しかし、50代ともなれば、もう現実を知っていますよね?

夢の生活をイメージしながら買ったけれど、全然使っていない食器は、今すぐ手放すべきです。そうすれば、現実の生活の質が上がります。重要なのは、現実の生活です。

●2.来客用の食器

おもてなし

最初に見直しをおすすめするのは、来客のためにキープしている「ちょっといい食器セット」です。

年に数回しか来ない客のために「いい食器」を眠らせておき、自分たちは欠けた茶碗や塗のはげたお椀で食事をする人がいますが、来客より自分のほうが大事ですよね? 「いい食器セット」は自分たちで使うようにし、お客さんが来たときも同じ食器を使う方が合理的です。

自分たち用、お客さん用という用途分けはしないほうが、食器棚の中がスッキリします。
金線が入っていたりして、普段使うには手入れが大変なものは、リサイクルショップに持って行った方がいいかもしれません。

●3.余分にある食器

余分な食器

普段、自分や家族が使う分だけの食器を残し、残りは処分してください。

50代以降になると普通、家族が減っていきます。昔は必要だった大きな皿やたくさんの取皿はもう使っていないかもしれません。湯呑や茶碗も、よく使うものは決まっているはずです。

その一方で、食器は引き出物やプレゼントでもらう機会が多いから、たいていの家で食器がだぶついています。手もちの食器をちゃんと使っているかどうか客観的に考えて、遊んでいる食器は手放しましょう。

●4.用途別にそろえすぎてしまった食器

コップ

このお皿は洋食用、こちらは中華用と料理の種類ごとに食器をそろえているなら、汎用性の高いものだけを残し、特殊な食器は処分しましょう。

ワイン用、ビール用、リキュール用など、用途別のグラスをたくさんもっていても、よく使うグラスはいつも同じではないですか?

私は水も含めて、飲み物はすべて陶器のマグカップで飲んでいます。いつも同じマグカップを使っているので、割ってしまったら新しいのを買っています。