大量に買い込んだ食料を、勝手口から直接キッチンに。そんな、家事にやさしい間取りで家づくりしたつもりが大失敗。駐車場との位置関係が悪くて、勝手口を使うことがほとんどなくなってしまった日刊住まいライター。ゴミ捨ての際の動線もイマイチで、いろいろ後悔しています。間取りを決めるとき、どこに気をつけるべきだったのでしょうか?
すべての画像を見る(全5枚)あれば便利だろうと、キッチンに勝手口をプラン
筆者は夫と子ども2人(10歳、7歳)の4人家族。5年前にハウスメーカーで家を建てました。
家を建てるにあたって、「あった方が便利だろう」という程度で、深く考えずに、キッチンに勝手口を設置することをメーカーにお願いしました。実家のキッチンに勝手口があり、一戸建てには勝手口があるもの、というイメージが筆者にはあったからです。
しかし、実際に暮らしてみると、わが家の間取りでは、キッチンに勝手口があっても活用する場面がほとんどありません。
なぜ活用できていないのか、どういった間取りだったら勝手口が便利だったのか、実際に暮らして感じたことを紹介します。
庭へ出るのに勝手口は不要。リビングの掃き出し窓で十分
わが家のキッチンは、庭に隣接する間取り。ですから、庭に出るときも勝手口があると、便利だろうと思っていました。
しかし実際に暮らしてみると、使用頻度が高かったのは、勝手口の近くにあるリビングの掃き出し窓。庭に出るときはこちらの掃き出し窓を利用することが多く、勝手口を使うことは少ないです。
LDKが一室空間になっている間取りでは、リビングにある掃き出し窓があれば十分だったと感じています。
駐車場からの動線が悪いと勝手口の利用価値が下がる
クルマを使って食材をたくさん買い込んだとき、直接勝手口からキッチンに持ち込むことができれば便利です。筆者も、このことを期待していました。
ただ、わが家の場合、駐車場から勝手口までの距離が、それなりにあります。むしろ、いつものように、玄関から入って、家の中を通ってキッチンに行くほうがスムーズな動線に。せっかく勝手口があっても活用できていません。
駐車場との動線がよくないと、「結局、勝手口は使われなくなる」。住んでから、そう気づきました。勝手口は駐車場との動線を考えて、つくればよかったかなと思っています。