●食事が楽しくなる絶景食堂
すべての画像を見る(全8枚)その小卓はリビングの隅に、野原と林だけを望むわが家の「絶景展望所」に置いています。ワンフロア上階に住んでいた転居前の部屋で、「絶景食堂」として『ケチじょうず』(ビジネス社刊)で紹介したキャスターつきワゴンの食卓は、この小卓に変わりましたが、新居でも絶景食堂は健在です。正面のガラス戸には、メモ用紙をさまざまな形に切り抜いてつなげたモビールが、カーテン代わりの目隠しとして、提げられています。
●インテリアの工夫も楽しみのひとつ
最後が北に面した「夏の避暑室」。その前に、その入り口手前の小スペースをご案内します。玄関口の正面にあたる場所です。
ここに「針金イケバナ」とでも申す飾りがあります。伝統的な備前焼きの「蹲(うずくまる)」に、巻いておいた針金を挿して(いえいえぶら下げてみたのです)。その下に展示した現代陶芸の作品とマッチすると自分では満足しています。
さて北室は、寒がりの私には冬場入室できないので、冷蔵庫代わりの食べ物一時置き場になっています。それにひとり住まいには過分の一室ですので、長年飾りもしないで仕舞ってあった絵や陶器などを並べてみました。
最高傑作はレースをかけたチェストまがい。じつはこれ、上半分を失ったタンスの引き出しなのです。かつて小さなアパートに越したとき、どこからも運び入れることのできなかった大ダンスを、気前よく上部を処分してしまった家具です。
ケチが売りの自宅は、大した家具もなく、インテリアも古いあり合わせリサイクルですが、気分に合わせて模様替えができ、好きなように暮らせるのがおひとりさまの特権かもしれませんね。