日本では6割の夫婦が陥ると言われるセックスレス。幼少期にかかった麻疹が原因で1型糖尿病と戦い続ける主婦の亜子さん(仮名・46歳)。キャリアが長いほどコントロールが難しくなるという持病を抱えながらの夫婦生活について、赤裸々に語っていただきました。

◆前回のお話はこちら

1型糖尿病を抱える妻。「行為の最中に意識が遠のき…」:セックスレス・亜子さんの場合1
レス
夫の転職がきっかけでレスに※写真はイメージです(以下同様)
すべての画像を見る(全4枚)

夫の転職。出張が増えて、レスになってしまう

1型糖尿病と戦いながら学生時代にサークル活動を通じて出会った夫と結婚した私。夫婦仲は良好なものの、たびたび起こる低血糖という爆弾を抱えながらの夫婦生活に、ひとり思い悩む日々。

それでも新婚当時は週に2、3回はタイミングが取れていたのですが、結婚3年目のときに、夫が転職をしたことがきっかけでレスになってしまったのです。

●知らず知らずのうちに、夫との距離が離れていった…

転職した1年目は本当に激務で、夫は早朝に家を出て深夜に帰って来るような状態でした。「寝てていいよ」と言われて、そうなると自動的にセックスなんてできなくなってしまって。

月に1度が、2、3か月に1度、半年に1度…といった具合で、じわじわと頻度が減っていったのです。そのわずかなときにでさえも、私が低血糖を起こしてしまうとうまくいかなってしまうのです。この当時は切なさや寂しさも感じていたのですが、人ってだんだん慣れていってしまうんですよね。

●気がつけば「しなくてもいい」と思っている自分がいた

爽やかな目覚め

レスになってから3年ほどの時間が過ぎ、夫は出張も激増。私は、夜も寝室で1人きりで眠ることが増えていきました。

もうこの頃になると、夫がいないほうがベッドも広く使えるし、低血糖を起こす心配もなくゆっくり眠れるし、夫婦生活をしないでいることのメリットを感じるようになってしまったのです。

しないからといって、夫への愛が消えたわけではありません。日々の体調も安定していき、私は仕事へまい進するようになりました。