片づけが上手な家の人は、なぜかお金を貯めるのも上手。そんな法則に気づいたのは、ライフオーガナイザー・ファイナンシャルプランナー・家計アドバイザーの下村志保美さんです。片づけのお仕事で数々のおうちへ伺った経験から、「お金が貯まる」整理収納ポイントについて教えていただきました。
「お金が貯まる」整理収納ポイント3つ
すべての画像を見る(全5枚)「貯まる」「貯まらない」両方の事例から導き出した、「貯まる片づけ」のルールについてまとめました。
●1:使いきること
片づいていない家には、新品とは言いがたいけれど、捨てるほどでもないものがたくさん収納からあふれています。
たとえば
・使いかけの(放置された)洗剤
・使いかけの(なかなか減らない)調味料
・多すぎるタオル
・多すぎる機能性インナー
・引き出しいっぱいのソックス
・等しく状態が悪いタイツ
など…。
これは数を持ちすぎているからこそ、「どれも使いきれていない」状態です。
日常使いしていない調味料は必要ないものだったりしますし、タオルやインナーは洗濯頻度を考えれば何枚持っていればいいのか分かります。
たくさんあるということは、それを買うために出費をしているということ。ものが多ければ、それだけ家が片づかない原因にもなります。ちなみにわが家は毎日洗濯するので、タオルや下着は予備を含めて「1人3つ」あれば十分とわかっています。
●2:「今」必要なものを買うこと
安かったから、送料無料になるから、いずれ使うものだから…。「今」必要でないものを買うことは、いくら安くてお得でも出費が増えるのは事実。
食品には賞味期限・消費期限があり、食品ロスにもつながります。化粧品など肌につけるものは「2年」で買い替えたほうがいいでしょう。
以前ご訪問したお客様は「絶対使うものだから」と、薬局の閉店セールで購入した大量の絆創膏がありましたが、古くなって粘着力が落ちて使い物にならず、結局捨てることに。
洋服もセールのときに次のシーズン用に購入したけれど、次のシーズンが来たらもうその服を着たい気分にならなかった…というのも多くの人が経験しているのでは? 子ども服も同様で、来年のためにセールで大きなサイズを買っておいたら、子どもの成長が著しく、いざそのシーズンになったらサイズアウトしていたというムダなエピソードも。
未来のことは分からない、だから今必要なものを必要な分だけ買うことが、結局のところ節約になります。