50代の女性が建てた注文住宅を紹介します。住まい手は、ひとりのリラックスタイムを楽しめるよう、テラスと一体化した開放的なリビングと、露天風呂気分を味わえる浴室をつくりました。また、遊びに来る子どもや孫たちとのにぎやかで楽しい時間をもてるよう、みんなで作業できるキッチンや屋上のくつろぎスペースも。これからの暮らしが、ますます楽しくなりそうな気配。
すべての画像を見る(全27枚)外からは見えないのに開放的。自然を感じながら暮らす
Mさんの家 兵庫県 家族構成/本人50代 設計/マニエラ建築設計事務所
Mさんが2匹の愛犬とくつろぐ2階リビングは、L型に配されたテラスと一体化する、明るく広々とした空間。テラスは壁で囲われているため、カーテンなしで過ごすことができます。
Mさんがこの家を建てようと思ったとき、長男と二男は結婚して独立しており、長女とのふたり暮らし。相続した土地があったため、近くに住む息子や孫たちが、いつでも気軽に集まれる家をつくりたいと考えたそうです。
敷地は四方を隣地に囲まれた旗竿地だったので、設計の依頼を受けたマニエラ建築設計事務所は、建物を壁で囲み、プライバシーを守りつつ、壁の内側に半屋外空間を配置することに。玄関を入ると、川の流れを思わせる水盤や坪庭が出迎えます。
1階には寝室と水回りを配し、ウォークインクーロゼットを通って洗面、浴室に行ける動線を確保しています。
2階には、半屋外空間であるテラスとつながるLDKを配置。さらに屋上にもアウトドアリビングがあります。どちらも家族10人が集まっても余裕の広さで、バーベキューなどで盛り上がるそう。
2匹の犬がそのまま散歩に行けるように外階段も設けており、孫たちは外階段から2階に直行してくるそうです。
50代の家づくりでこだわったこと
入居の1年後に長女も結婚。Mさんはしょっちゅう遊びに来る、子どもや孫たちとにぎやかな時間を過ごしつつ、快適なシングルライフも満喫しています。
1.毎日、温泉気分を味わえる屋外浴室
温泉好きのMさんは、温泉に行かずとも楽しめる屋外浴室を要望。「冬はちょっと寒いですが、まさに温泉気分。息子たちは、必ずお風呂に入って帰ります」とMさん。ガラスで仕切った内側にはシャワーブースを設置。
2.リラクゼーションルームで日々の疲れを癒やす
個室のひと部屋をリラクゼーションルームに。疲れやコリをほぐすマッサージチェアを導入しました。仕事で多忙な毎日を送るMさんは、このリラクゼーションルームで疲れをほぐし、1日を締めくくるそう。
3.コンパクトにまとめた水回り動線
寝室からウォークインクローゼットを通り抜けて、洗面室や乾燥室に行き来できる動線を確保。
ハンガーにかけて乾いたら、そのままクローゼットに。
シンクに傾斜がついた、スタイリッシュな造作の洗面台。使用後サッとふけるので、気に入っています。
4.カーテンなしでリラックスして過ごせる空間
四方を壁で囲んだM邸は、どの部屋もカーテンなしで暮らせるのが魅力。
2階LDKはテラスと一体化させることで、ひとりのときも、家族みんなで楽しむときも、のびのびと過ごせる空間になっています。
5.孫が遊びに来たときのためのプレイルームを用意
50代前半にして、すでに4人の孫がいるMさん。孫が遊びに来たときのために、キッチンの奥にプレイルームを用意しました。コンパクトな空間ですが、窓からは緑を眺められ、ちびっこたちだけでも快適に過ごせます。
6.掃除がラクな床材を選ぶ
「犬が滑らないものに」というMさんの要望により、2階の床には磁器質タイルを採用。スチームクリーナーが使えるのも魅力です。
1階の床はエポキシ樹脂の塗装仕上げ。目地がなく、メンテナンスフリーです。