Tシャツ×カーディガンを合わせてもおしゃれ
●6／3 土曜日 AM11：30。雨の公園で娘と散歩
サオリ：雨の日続き。シンちゃんは会社の人とBBQだと言って朝から出かけて行った。ミキとマユミとランチしたいと思ったけど今は節約しなくちゃ。娘と2人、家にいるだけなのもなんだか今日はストレス。雨の公園でも散歩してみようかと、娘と2人家を出た。
やっぱり頼れる黒のスカート。防水仕様の8スニーカーをはいて雨対策はばっちり。蒸し暑いから、体温調節しやすいようにTシャツ×カーディガン。それだけじゃ地味だから、カチューシャして、柄スカーフを巻いて、パリシックなムードに。うん、今日のあたしもちゃんとおしゃれ～♪
雨の公園は人がいなくて気持ちいい。色鮮やかな紫陽花がきれい。雨に濡れた葉も、芝生も、かけまわって遊ぶ娘のリオンも、ぜんぶきれいで愛しいな。リオン、レインコート着てるのにびしょ濡れだけど、こんな遊び方ができるのも今のうち。好きにさせてあげたい。私は母に「雨の中走って遊ぶだなんてはしたない」と好きなようにさせてもらえなかった。
両親とも…とくに母は私に厳しかったのに、リオンには甘い。孫ってそういうものなんだろうな。娘を預けると小言がついてはくるけど、ちゃんと見ていてくれてありがたい。シンちゃんとの関係が不安定なとき、いざとなれば実家に帰れると思うと安心できる。だから、感謝はしてるんだけど。
世の中の母娘関係の多くは問題を抱えているのだとネットの記事で読んだ。みんな関係が良好そうな顔をしてるけど、じつはそうじゃないんだって安心した。私も母の前ではいい娘を演じてる。母は私の女の部分が大嫌いだから、母の前では今でも子どもの顔をすることにしてる。それでいて「シンさんとは仲よくやってるんでしょうね？」「あなたのためを思って言ってるの」と言ってくるんだから、母は私にどうあってほしいのかと思う。
「家庭って、我慢をしながら幸せなふりを強いられる牢獄」。私は自分の生まれた家族にそう思っちゃってた。だからあたしはシンちゃんにもリオンにも自由でいてほしいと願ってる。自分が育ったような家庭を自分の手でつくりたくないんだ。シンちゃんは私の夫である以前にひとりの人間。リオンだって、私たち夫婦の勝手で生まれてくれた、ひとりの人間。娘らしい役目を全うしろだなんて言いたくない。
リオン、また転んだ。服も顔も泥んこ。帰ったら一緒にお風呂に入って一緒に服を洗おう。それでいいじゃん。人に迷惑をかけなければやってはいけないことなんてない。雨の中でも走りたいなら走ればいいんだよ。いつか大人になったら、そうしたくてもできなくなるんだから。
●今回のアイテム：黒のフレアスカート
ハリのある立体シルエットなら高級感が出るうえ、体にまとわりつかないので暑い季節も軽快。体型も拾わないので年齢問わず着やすいアイテムです。サオリみたいにクラシカルやパリシックに着るのもよし、Tシャツと厚底スニーカーでスポーティーにシフトするのもよし、シャツとローファーでトラッドに着るのもよし。自分らしい着こなし方を見つけてみて。
【今回の主人公は、フェミニンファッションが好きな“サオリ”】
38歳のサオリ。夫・シンジと2歳の娘と3人、埼玉で暮らしている。近所にある小さな会社の事務職で9-17時勤務。154cm、63kg。やさしくおっとりした性格で周りに合わせるタイプ。シンジとの関係は良くも悪くもない。ミーハーで流行りものが好き。10代の頃から甘口なフェミニンファッション。白・ピンク・ベージュ・グレーの服が基本。どう大人っぽくアップデートさせたらいいのかわからず現在に至る。
