人の気配を感知して点灯してくれるセンサーライト。いちいちスイッチを押さずに照明がつくだけでなく、消し忘れも防げるので人気です。2年半前にハウスメーカーで注文住宅を建てた日刊住まいライターは、家のさまざまな場所でセンサーライトを採用。住み始めて便利だと思うことが多い一方、後悔している場所が2か所ありました。その場所と理由は?
すべての画像を見る(全6枚)スイッチを押す手間から解放してくれるセンサーライト
筆者は妻と幼い息子の3人家族。2年半ほど前に、ハウスメーカーで延床面積38坪、総2階の注文住宅を建てました。
快適でストレスのない家にしたいと、間取りとともにこだわったのが照明計画です。人の気配を感じて点灯してくれるセンサーライトは、玄関(外と中)、階段、廊下と2階ホールに採用しました。
廊下や階段は、ただ通るだけで滞在時間の短い場所。いちいちスイッチを押して照明をつけたり、消したりするのは面倒だと思ったからです。
実際に暮らしてみると、廊下やホールを通るたびに自分で照明をつけなくてよいのは、手間がかからずストレスフリーです。
便利なセンサーライトだが、不便に思うことも
とくに玄関は、夜帰ってきたときも自動で点灯してくれるので助かります。買い物袋や子どもの抱っこで両手がふさがっているときでも、勝手に照明がついてくれると安心。
また、ついついやりがちな照明の消し忘れも、センサーライトであれば、勝手に照明が消えるので心配ありません。ですから節電にもなります。
昨今は感染症対策が気になる方も多いと思います。でも、センサーライトであれば、照明スイッチを触らなくても照明がつくので、衛生的でもあります。
このようにセンサーライトを採用して満足に思っている点もたくさんあります。ただ、不満がないかというと、そうではありません。実際に住むまでは想像できなかった、不便な点もいくつかあります。
新居に住み始めて2年半。ここからは、筆者が実際に住み始めて感じたセンサーライトの不便な点をいくつかご紹介しましょう。
センサーライトは収納がある廊下には不向き
わが家は階段を上がってすぐの場所に、ホールと廊下があります。ここでも照明は、センサーライトを採用しています。
2階ホールと廊下は基本的には「通路」。センサーライトにしたおかげで、いちいち照明スイッチを押す手間がありません。ですから、その場所を通るだけなら満足しています。
しかし、実際に住んでみると、想定してなかった不便なことが発生。その原因は廊下に面している収納です。ちなみにこの場所には、仕事でも使う書類も収納しています。
写真のように、いくつかある収納のひとつに書類を入れています。その収納の中には照明はありません。
目の前の廊下にセンサーライトを配置していたので、不要だと考えたのです。しかし、今となってはその判断は、間違っていました。
収納の中の書類にその場でじっと目を通していると、しばらくしてセンサーライトが消えてしまいます。
その都度、体を動かしてセンサーに気づいてもらって照明をつけてもらう、といった具合。センサーライトにして、不便に感じている場所です。
ものを探したり、その場所で確認したりする収納の近くにつける照明には、センサーライトは不向きでした。この場所でセンサーライトを採用するなら、せめて収納の中には照明を設置しておけばよかったと後悔しています。