家づくりにおいてコスト削減は重要なテーマ。とはいえ、「ケチる」とかえって後悔することもあります。3年前にハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターも、そんなひとり。機能的な設備機器や採用せず、外構にお金をかけなかったことで、掃除や手入れの手間が増えて後悔するはめに。コストと家事負担のバランスの取り方について、参考になる失敗例を語ります。
すべての画像を見る(全5枚)レンジフードは掃除不要のタイプを採用すべきたった
筆者は子ども2人(4歳と1歳)を含む4人家族。3年前に大手ハウスメーカーで、総2階の家を建てました。家づくりでは、予算内におさめるため、しっかりコストを考え採用するものを決めていきました。
レンジフードは、定期的に掃除が必要なタイプを採用してコスト減に。
10万円の追加オプションで、10年程度の長期間掃除不要のレンジフードにグレードアップすることもできました。しかし、さほど必要な機能とは思えず、採用しませんでした。
じつは、妻は掃除不要のレンジフードを希望していました。でも筆者が定期的に掃除することを条件に、現在のレンジフードを採用したのです。
レンジフードの掃除が面倒!ついサボりがちに
妻は毎月1回の掃除を希望しています。マイホームに住み始めた当初は毎月1回掃除をしていましたが、暮らして3年もたつと3、4か月に1回程度の掃除なっています。住み始めた当初の気持ちは薄れ、サボり気味に。
掃除の場所は、レンジカバー、カバーに隠れた天井部分、シロッコファンの3か所。すべて中性洗剤を使っており、レンジカバーは取り外してこすり洗い、天井部分はふき掃除、シロッコファンは漬けおき洗い(ちなみに筆者は、洗剤メーカーに勤務。掃除については、かなり詳しい)。
掃除の時間は30分程度ですが、レンジカバーの乾燥時間も含めると数時間はかかります。
レンジフードの掃除を始めるとキッチンでも料理ができなくなるため、掃除のタイミングを見測るのが難しいです。掃除そのものも単純に手間だと感じています。
前面の庭にはコンクリートか砕石を敷くべきだった
わが家の正面側の庭は、一部土のままの状態です。土間コンクリートを敷くと20万円、砕石を敷くと5万でしたが、いずれも採用しませんでした。
費用を削減するために土のままに。妻が家庭菜園をするというのも理由です。しかし、この3年間で、家庭菜園は一度も行われていません。雑草が生え放題の場所となっています。